更新日: 2022.12.07 年収
新卒1年目に希望する年収は「300万円~399万円」と現実的な金額。福利厚生の充実もポイント
ところで、就職活動時にだいたいの給与は把握していると思われますが、現役の学生は実際にどのくらいの額をもらえると思っているのでしょう。株式会社i-plugは、2024年卒業予定学生を対象に希望年収額に関するアンケートを実施しました。早速結果を見ていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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新卒1年目に希望する年収は「300万円~399万円」と現実的な金額
新卒配属1年目に希望する年間の給与額(額面)を尋ねたところ、「300万円~399万円」が43.4%で最も多い結果となりました。次いで「200万円~299万円」が25.3%、「400万円~499万円」が22.4%となりました。「200万円~399万円」で7割弱を占めています。
厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」によると、令和元年の初任給は「高校卒」が16.7万円(前年比+1.4%)、「高専・短大卒」が18.3万円(同+1.4%)、「大学卒」が21.0万円(同+1.7%)、「大学院修士課程修了」が23.8万円(同+0.1%)となっています。
大学卒の場合、21.0万円×12ヶ月で252万円であり、ボーナスが出る場合は年収300万円程度と考えられます。そういう意味では、学生が新卒1年目に希望する年収としては、現実的な数字をあげていると思われます。
給与が希望しているものに満たない場合でも、ほとんどの人が条件次第で辞退しない
内定先から提示された給与が希望の年収以下である場合、内定を辞退するか聞いたところ、「その他条件によっては辞退しない」が87.9%を占めました。
どんな条件が自分の希望と合致していれば「辞退しない」と考えるか聞いたところ、「福利厚生が充実している」が57.5%でトップとなりました。
例えば、住宅手当や食事手当、健康診断や人間ドックの受診料などが出るならば、その分は実質給与と同じです。それならば多少給料が低くても大丈夫と思う人もいるでしょう。また、在宅勤務や遠隔地での勤務など多様な働き方を認めている会社を魅力的と考える人もいるでしょう。
次いで、「社員の価値観が自分と合う」(51.5%)、「業務内容」(50.6%)、「勤務地が希望通り」(36.9%)、「会社/事業の将来性がある」(36.7%)が続きました。
希望金額との差はいくらまで許容するか尋ねると、「50万円以内」が50.9%で最も多く、「51万〜100万円」が39.9%で、「100万円以内」が9割を超えました。100万円以上乖離(かいり)してもいいという人は少ないようです。
希望の給与にくらべてあまりに少ない場合は内定辞退をしたり、入社後すぐに転職を考えたりすることもあるでしょう。今の時代はキャリア採用も多いので、転職先で困ることはないかもしれません。しかし、それにしてもある程度のキャリアを積まないと希望通りの転職ができない可能性もありますので、まずは就職先で少しでも経験を積むことも大切ですね。
出典
厚生労働省 令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況
株式会社i-plug 希望年収額に関するアンケート(PR TIMES)
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部