更新日: 2023.04.05 年収
★年収450万★ もしも月収が5万円増えたら、暮らし向きはどれくらい変わるの?
そこで、年収450万円の人の月収が5万円増えた場合に手取りはどれくらいになるのか、年収450万円の人と比較して消費性向にどのような違いがあるのかを紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
月収が5万円増えると手取りはどれくらい増えるのか
年収450万円の人の月収が5万円増えると年収は510万円です。額面で1ヶ月あたり5万円増えたとすると、所得税や住民税、社会保険料も当然ながら増えます。
総務省家計調査2022年の単身勤労世帯で見てみると、税金や社会保険料は年収400~500万円未満の世帯では6万6105円だったのに対し、500~600万円未満の世帯では8万2938円で、年収500万円以上の世帯のほうが1万6833円多いです。
税金や社会保険料を月収から差し引くと、年収510万円の人は年収450万円の人と比べて手取りが約3万3000円増えることになります。
年収450万円の人と年収510万円の人の暮らし向きの違い
総務省家計調査2022年の単身勤労世帯の1ヶ月間の収入と支出のデータをもとに見てみると、消費支出の費目の中で年収450万円の人と500万円の人の差が最も大きいのは食費で5734円、2番目が交通・通信費で5555円、3番目が教養娯楽費で4490円でした。4番目は被服および履物費で4384円、5番目は交際費で2932円です。
それぞれの費目を細かく見ていくと、年収500万円以上の人の食費は調理食品や外食が多くなっている傾向です。逆に自炊で使うような食材は年収500万円以上の人のほうが少なくなっているものもあります。このことから、年収500万円以上の人のほうが日々購入するお総菜などはグレードの高いものを選んでいること、外食の回数も多いか、1回あたりの外食にかける費用が多いといえそうです。
2番目の交通・通信費では、年収500万円以上の人は車関係の費用が多くなっている傾向があることから、車を所有する人が多いことが想像できます。
3番目の教養娯楽費は、年収500万円以上の人で教養娯楽用耐久財やパック旅行費などが多い傾向です。教養娯楽用耐久財とは教養、娯楽、趣味などのために使う耐久財のことで、オーディオや楽器、パソコン、カメラなどが該当します。
年収500万円以上の人は、年収450万円の人より趣味や旅行にお金を使う傾向にあるといえるでしょう。年収500万円の人は洋服や履物にもお金をかける人が多く、交際費では食料にお金をかける人が多い傾向が見られます。消費支出全体で見ると、年収500万円の人は年収450万円の人より2万2681円多くなりました。
これらのことから、年収が増えれば、同じ費目でもグレードの高いものを購入しやすくなるといえるでしょう。また、年収450万円の人と比べて500万円の人は貯蓄純増が8803円多くなっていることから、貯金もしっかり行って、ゆとりのある生活を送る人が多いことが読み取れます。
年収450万円の人の月収が5万円多くなればグレードアップした生活が送りやすい
単身世帯で年収450万円の人と500万円以上の人の暮らしぶりを比較してみると、同じ種類のものを購入する場合でも、年収500万円以上の人のほうがよりグレードの高いものを購入する傾向が強いことが分かりました。また、年収500万円以上の人のほうが車を持つ人が多いことも読み取れます。
さらに、年収450万円の人と比べて貯金も多くできることから、趣味や日々の楽しみにお金をかけられて優雅な生活を送れるのではないでしょうか。
出典
総務省 家計調査 単身世帯 2022年 5 年間収入階級別
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部