更新日: 2023.06.15 年収
手取り年収100万円のフリーランスです。1人暮らしはできますか?
この記事では、単身世帯の消費支出データから、手取り年収100万円のフリーランスが1人暮らしをする方法をご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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フリーランスが考えるべき生活費の実態
内閣官房日本経済再生総合事務局が実施した「フリーランス実態調査結果」によると、「年収100万円以上200万円未満」のフリーランスは26%で、59%の方が収入が少ないことを障壁に感じていると回答しています。
単身世帯の平均支出をもとに、単身世帯のフリーランスの実態について解説します。
単身世帯の平均支出は約16万円
総務省統計局が実施した「家計調査年報(家計収支編) 2022年(令和4年)」によると、全国に住む単身世帯の、2022年の平均消費支出額は月額16万1753円でした。
消費支出の内訳について以下に示します。ただし、多くの方に関係ある住居費、食費、水道光熱費、通信費のみ支出額を紹介し、平均消費支出額に応じた割合も示しています。
住居費…2万3322円(約14%)
食費…4万3276円(約26%)
水道光熱費…1万3098円(約8%)
通信費…7008円(約4%)
手取り年収100万円で生活するのは難しい
全国平均値を確認すると、単身世帯の消費支出は月額約16万円なので、手取り年収100万円のフリーランスが1人暮らしをするのは難しいかもしれません。
しかし、最も支出割合の高い家賃や食費は地域の物価によって左右されるので、環境次第では、手取り年収100万円での1人暮らしも不可能とはいいきれないでしょう。
手取り年収100万円で1人暮らしをする方法
1人暮らしをするためには、消費支出を細かく管理する必要があります。総務省の統計データをもとに、手取り年収100万円のフリーランスが1人暮らしをするプランをシミュレーションしてみましょう。
手取り年収100万円1人暮らしの家計プラン
手取り年収100万円で生活する場合、単身世帯の消費支出割合を参考に支出を管理するとよいでしょう。手取り年収100万円の場合、12ヶ月で割って、毎月の消費支出を8万3333円と想定します。
総務省の統計データをもとに計算した手取り年収100万円の1人暮らしプランは、以下の通りです。
住居費…1万1666円(約14%)
食費…2万1666円(約26%)
水道光熱費…6666円(約8%)
通信費…3333円(約4%)
上記のプランは、一般的な単身世帯の消費支出に対する生活費の割合をもとに計算しました。その他の費用(娯楽費など)を節約できると、住居費や食費の割合を増やすことも可能です。
あくまで目安ですが、上記のプランを実現できる環境だと、手取り年収100万円でも1人暮らしできるでしょう。
節約のポイント
手取り年収が少ない状況で1人暮らしをする場合、最も気にすべきは住居費です。総務省統計局が実施した「家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)」によると、消費支出の約14%は住居費です。手取り年収100万円の場合、1万1666円以下の家賃の場所を探さなければいけません。
1万1666円以下の賃貸物件は非常に少ないため、娯楽費や食費などを節約して、住居費の割合を増やす必要があるでしょう。また、住居費や水道光熱費、通信費を安く抑える方法として、シェアハウスがおすすめです。同居人と折半するので、生活費を安く抑えられます。
まとめ
今回は、手取り年収100万円のフリーランスが1人暮らしをする方法について解説しました。
全国の単身世帯の消費支出割合をもとに生活費をシミュレーションすると、住居費の負担割合を大きくしなければ生活できないことが分かります。シェアハウスなどを活用して家賃や水道光熱費を節約できると、手取り年収100万円のフリーランスでも1人暮らしできる可能性があるでしょう。
出典
内閣官房日本経済再生総合事務局 フリーランス実態調査結果
総務省 家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー