更新日: 2023.06.21 年収
32歳、夏のボーナスは「45万円」でした。平均と比べて少ないですか?
もちろん、ボーナスの有無や支給額は企業ごとに異なるでしょう。今回は、32歳の会社員が6月に夏のボーナスとして45万円支給された場合を例としてあげ、平均と比べて多いか少ないか、考えます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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2022年夏のボーナスの平均支給額
厚生労働省が実施する「毎月勤労統計調査」では、特別集計としてボーナスのデータが発表されることがあります。それによると、2022年の夏季ボーナスの平均支給額は約38万9000円という結果でした。
また、パーソルキャリア株式会社の運営する転職サイト「doda(デューダ)」では、1万5000人を対象としてボーナス支給額の実態調査を実施しています。
同調査結果によると、2022年の夏季ボーナスの平均支給額は50万1000円です。厚生労働省の統計調査結果とは10万円以上の差がありますが、おおむね、40~50万円ほどの支給額ととらえて問題ないでしょう。ボーナスの支給額が45万円の場合、平均的な水準といえます。
・夏のボーナスの多い産業
厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によると、2022年の夏季ボーナスの支給額がもっとも多かった産業は「電気・ガス業」で、約77万3000円でした。
つづいて、約68万7000円の「情報通信業」、約66万円の「学術研究等」、約64万5000円の「金融業・保険業」となっています。
また、同年の夏季ボーナスの少なかった産業は、約6万4000円の「飲食サービス業等」、約15万8000円の「生活関連サービス等」、約27万5000円の「医療・福祉」などです。携わる産業によっても、多いか少ないかは変わってくるでしょう。
・事業規模とも相関関係のあるボーナス支給額
同調査結果をみると、事業規模が大きいほどボーナスの支給額が増える傾向があることもうかがえます。500人以上規模の企業における2022年の夏季ボーナスの平均支給額は、約67万4000円でした。
100~499人では約44万1000円、30~99人では約33万7000円、5~29人では約26万4000円となっています。産業同様、事業規模にも目を向けながら比較する必要がありそうです。
30代夏のボーナスの平均支給額は?
転職サイト「doda」のボーナスに関する実態調査からは、年代別の平均支給額の把握が可能です。これによると、2022年の夏季ボーナスにおいて、30代の平均支給額は47万5000円という結果でした。
ちなみに、20代は33万5000円、40代は52万1000円、50代は60万5000円となっています。32歳で夏のボーナス支給額が45万円の場合、同調査によれば、平均とほぼ変わらないか、少し低い程度ということになります。
こうした数字は、調査元や調査の方法・対象により上下する可能性が否定できません。また、厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によれば、そもそも、夏季ボーナスを支給している事業所は全体の66.8%にとどまります。
30%以上の企業が夏季ボーナスを支給していない現実を考慮すれば、45万円という支給額は決して悪いとはいえないでしょう。
夏季ボーナスは平均との比較だけではなく、支給の有無も重要
調査の方法や対象により差は生じるものの、2022年の夏季ボーナスの平均支給額は40~50万円程度でした。30代で45万円の支給額であれば、平均的といえます。
しかし、夏季ボーナスを支給した企業は全体の70%にも届きません。支給されたのであれば、それだけで恵まれた環境にいるともいえそうです。金額に一喜一憂するよりも、与えられた環境や仕事へのやりがい、福利厚生などとのバランスにも目を向けてみるとよいでしょう。
出典
厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和4年9月分結果速報等
doda ボーナス平均支給額の実態調査【最新版】(冬・夏、年代別、職種別の賞与)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー