更新日: 2023.07.18 年収

江戸時代の年貢は収入の「5割」!? 令和も割合は変わらないって本当?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

江戸時代の年貢は収入の「5割」!? 令和も割合は変わらないって本当?
生活に重くのしかかる税金ですが、昔はどうだったのでしょうか。実は、江戸時代も農民は田畑に対して税金を納める必要がありました。この税金を「年貢」といいます。
 
では、江戸時代の年貢は農民の収入の何割だったのでしょうか。また、現代の税金負担と比較してどうなのかも、気になるところです。2023年度の国民負担率を出しながら、解説していきましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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江戸時代の「年貢率」とは?

江戸時代、農民は税金として「年貢(本年貢、本途物成)」「諸役(小物成・高掛け物・夫役・国役など)」を納める必要がありました。
 
年貢とは「耕作する田畑にかかる税」、小物成とは「田畑以外にかかる税」、高掛け物とは「村の石高や農民が耕作する土地の石高にかかる税」、夫役・国役とは「労働力で支払う税」のことです。さまざまな税がありましたが、江戸時代の主な税収入は年貢でした。
 
年貢は、農民が田畑で収穫したお米で支払い、現在のように現金で支払うことはありませんでした。また、同じ江戸時代でも、初期・後期によって税率は異なりました。一般的に江戸時代、農民は全収穫量の5割を領主に納めたと言われています。そのため、農民の手元には残りの5割しか残りませんでした。重い税率であったことが分かるでしょう。
 
江戸時代、農民が5割領主に納めて、残りの5割自分たちの手元に残ることを「五公五民」と言います。これは江戸時代の年貢率を表した用語です。
 
ちなみに、江戸時代の初期は領主に納める年貢は、全収穫量の4割でした。この年貢率のことを「四公六民」と言います。五公五民となったのは、享保(きょうほう)以降だと言われています。徐々に農民の税負担は高くなっていったのです。江戸時代の前の豊臣秀吉の時代は「二公一民」でした。このころと比べると、江戸時代の農民の税負担は低くなったと言えます。
 

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江戸時代と現代の税金と比較すると?

毎年、財務省では「国民負担率」を公表しています。国民負担率とは、「国民がどのぐらい税金(社会保障も含む)を負担しているのか」を示す指標のことです。
 
2023年2月21日、財務省が公式サイトにて公表した「令和5年度の国民負担率(見通し)」では46.8%です。46.8%という国民負担率は、江戸時代の農民の税負担である五公五民と比べると、あまり変わりがありません。しかし、江戸時代初期の税負担が四公六民であったことと比較すると、現在の国民にのしかかる税負担のほうが重いのです。
 
さらに、2023年度の国民負担に財政赤字を加味した「潜在的な国民負担率(見通し)」は53.9%です。50%を超えているため、江戸時代の農民が背負っていた税負担よりも、現在の国民のほうが収入に対して税を負担する割合が大きいと言えるでしょう。
 

江戸時代の年貢は5割! 現在の税金と変わらない

江戸時代の年貢とは今でいう税金のことです。一般的に江戸時代、農民は年貢として全収穫量の5割を領主に納めていました。一方、2023年2月21日、財務省が公式サイトにて公表した「令和5年度の国民負担率(見通し)」は46.8%、国民負担に財政赤字を加味した「潜在的な国民負担率(見通し)」は53.9%です。今の日本国民も江戸時代の農民と同じぐらいの税負担があると言えるでしょう。
 

出典

国税庁 1.江戸時代の税
財務省 令和5年度の国民負担率を公表します
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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