更新日: 2023.08.04 年収
2023年夏のボーナス、「支給なし」は41.6%!? 平均額はどのくらい?「中央値・最頻値」も確認!
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
2023年夏のボーナスを支給された人の割合
株式会社ライボの調査機関である「Job総研」が全国の20~50代の男女712人(男女比6:4)に対して2023年7月に行ったインターネット調査によれば、2023年夏のボーナスを支給された(支給予定を含む)人は58.4%でした。
一方、支給されなかったと答えた人は41.6%にのぼっています。割合としては支給された人のほうが多いものの、4割を超える人が支給されなかったと答えているので、支給されることが当たり前という状況でないことがうかがえます。
なお、過去5年間の推移を見てみると、支給された人の割合は2019年が49.0%、2020年が47.2%、2021年が49.0%、2022年が51.7%でした。支給された人の割合は2022年に初めて半数を超え、2023年は過去5年間で最も多くなりました。
また、支給された人の割合を男女別で見てみると、男性は63.6%、女性は49.6%と、男性のほうが支給された人が多くなっています。支給されなかった人は男性が36.4%、女性が50.4%で、女性の半数以上はボーナスを支給されていません。
2023年夏のボーナスの平均金額・中央値・最頻値
2023年夏にボーナスを支給された(支給予定の人も含む)と答えた人は417人でした。ボーナスの支給額の平均金額は79万円となっています。また、中央値は60万円、最頻値は50万円でした。過去5年間の平均金額の推移を見てみると、2019年は72万3000円、2020年は76万4000円、2021年は78万円、2022年は79万5000円です。
2019~2022年までは増加傾向にありましたが、2023年はやや減少しました。男女別に見てみると、男性の平均金額は93万6000円、中央値は75万円、最頻値は50万円でした。女性は平均金額が46万8000円、中央値が33万円、最頻値が30万円で、金額の男女差が顕著です。
2023年夏のボーナスの使い道
ボーナスを支給された人に貯金するかを尋ねた質問では、「半分以上を貯金する」と答えた人が36.3%と最も多く、次いで「ほぼ全額貯金」と答えた人が24.9%にのぼりました。ボーナスを貯金すると答えた人は全体の8割を超えており、半分以上貯金すると答えた人は全体の6割を超えています。
貯金に回す金額は、平均が40万6000円、中央値が30万円、最頻値が30万円という結果でした。ボーナスの理想的な使い道を尋ねたところ、1位は「預貯金」で59.2%、2位は「旅行」で56.4%、3位は「投資」で48.2%、4位は「買い物」で38.8%でした。
実際の使い道は、「預貯金」が57.1%で最も多く、2番目が「買い物」で33.8%、3番目が「旅行」で29.3%、4番目が「投資」で28.1%となっています。物価高の影響を受けて、ボーナスの使い道が変わったと答えた人は約7割に及んでおり、そのうち「消費活動が消極的になった」という人は67.1%にのぼりました。
また、コロナが5類に移行したことを受けて、ボーナスの使い道が変わったと答えた人は167人(23.3%)でした。そのうち76.7%の人が「消費活動が積極的になった」と答えています。
2023年夏のボーナスを支給された人の割合は過去5年で最も多い
2023年夏のボーナスを支給された人の割合は、過去5年間で最も多くなりました。一方、ボーナスを支給されなかったと答えた人は4割強に及んでいます。また、ボーナスを支給された人の割合や支給額は男女間に大きな差が見られました。
物価高騰が継続中で先行きに対する不透明感を抱く人が増えていることから、ボーナスを貯金に回そうと考えている人の割合が多くなっています。ほぼ全額貯金すると答えた人が4人に1人いて、半分以上貯金すると答えた人は6割強に及びました。一方、コロナが5類に移行したことで、これまで我慢していた旅行に出掛けるなどして、ボーナスを有意義に使おうとする人も増えています。
出典
株式会社ライボ 2023年 夏ボーナス実態調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー