年収が低いと結婚できない…?相手に求める「年収」と結婚生活で実際に「必要なお金」とは

配信日: 2023.08.05 更新日: 2023.08.07

この記事は約 3 分で読めます。
年収が低いと結婚できない…?相手に求める「年収」と結婚生活で実際に「必要なお金」とは
結婚を考えたときに、相手に求める条件はさまざまです。あげられる条件として、多いものの一つに年収があります。年収が高い人と結婚したいと、考えている人もいるのではないでしょうか。内閣府が実施した「少子化社会対策に関する意識調査」でも、ある程度の年収を求めている人が多いとの結果が出ました。
 
しかし、実際の結婚生活で必要とされる費用は、求められている年収よりも低い場合もあります。
 
今回は、結婚相手に求める年収と、実際に必要な費用について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

相手に求める年収は?

2018年に、内閣府が、20~59歳の男女およそ1万2000人にアンケート調査した「少子化社会対策に関する意識調査」によると、女性が結婚相手に求める年収で、最も割合が多いのは、400万~500万円でした。男性が結婚相手に求める年収で、最も割合が多いのは、200万~300万円でした。
 
一方、同調査によると、実際の年収で最も多い割合は、男女ともに100万円未満で、2番目に多い割合は、男性が300万~400万円、女性が200万~300万円でした。
 
実際の年収と、相手に求める年収には、差があることが分かります。
 

結婚生活で実際に必要な費用

結婚生活では、家賃や光熱費などの固定費や、食費や娯楽などの変動費、貯金のためのお金が必要です。必要な費用は、地域やライフスタイルによっても変わります。
 

生活費

総務省統計局によると、2023年5月期で、二人以上の世帯の平均支出は28万6443円です。なお、この金額には食費や光熱費だけでなく、住居費も含まれています。
 
平均支出をもとにすると、1年の生活費は、28万6443円×12ヶ月=343万7316円が必要です。共働きする人も多いことから、二人で月額29万円ほど、年間344万円ほどを、賄えればよいことになります。
 

貯金

貯金は、年収の15〜20%が目安といわれています。年収が300万円で、15%貯金する場合は、300万円×0.15=45万円になります。
 
例えば共働きで、夫が年収300万円、妻が年収200万円だとします。二人の年収を合わせると、世帯の年収は500万円になります。
 
さらに手取りは、収入の8割ほどとされていますので、500万円×0.8=400万円が、世帯の手取り年収、400万円÷12ヶ月=約33万3000円が、手取り月額となります。
 
貯金の目安を収入の15%とすると、世帯年収500万円×0.15=75万円、月額は75万円÷12ヶ月=6万2500円になります。
 
先に述べた、必要な生活費として考えられる月額29万円と合わせると、月額35万円ほどあれば、貯金を含めても足りる計算です。また、貯金額はあくまでも目安ですので、状況に応じて変えられます。つまり、冒頭で説明した、求める年収で、割合の最も多かった400万~500万円より年収が低くても、結婚生活は可能です。
 

年収以外で結婚相手に求められるもの

経済的なこと以外では、価値観が合うことや誠実さ、優しさがあることなども重要視されます。
 
2021年に実施された、一般社団法人日本リレーションシップ協会による「結婚相手に求める条件とパートナーの年収」アンケート調査によると、結婚相手に求める3条件のうち、2位と3位は、既婚者・未婚者ともに価値観と人柄でした。
 
また同年に、株式会社Parasolが運営するオンライン婚活サービス「ヒトオシ」で実施された「結婚相手に求めるもの」アンケート調査では、結婚相手に求めるものとして、男女ともに、上位5位内に、思いやりや気遣い、話し合いができることがランクインしました。
 
結婚には年収だけではなく、性格や、互いに理解しあえることも大切なようです。
 

結婚において年収も大事だが、性格や価値観も大事

結婚相手に高い年収を求める人もいますが、実際には、その金額より年収が低くても、生活は問題なくできます。結婚するには、年収だけではなく、互いの性格や理解の度合いなども大切になります。
 

出典

内閣府 令和元年版 少子化社会対策白書 第1部 少子化対策の現状(第1章 6)
総務省 家計調査報告-2023年(令和5年)5月分-
一般社団法人 日本リレーションシップ協会 「結婚相手に求める条件とパートナーの年収」アンケート調査 (PR TIMES) 
株式会社Parasol ヒトオシ 「結婚相手に求めるもの」アンケート調査 (PR TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集