更新日: 2023.08.07 年収
事務職の平均年収はいくらくらい? 給与が上がりづらい理由と上げる方法とは?
本記事では、事務職の年収と給与が上がりにくい理由とその対策について紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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事務職の年収は?
事務職の平均年収についてみていきます。
厚生労働省の令和3年賃金構造調査による職種別平均賃金(時給換算)で確認すると、事務職の庶務・人事事務員の時給は、1311円です。これを1日8時間労働、月20日勤務で12ケ月、さらにボーナスを4倍で計算したとします。
・1ヶ月給与
1日1311×8=1万480円
労働日数20日 1万480×20=20万9760円 ひと月当たりおよそ21万円
・年収(月給×12 ボーナス4倍)
21万×12=252万円
ボーナス(4ヶ月)21万×4=84万円
252万+84万=336万円
以上により、年収は約340万円程度になります。当然、庶務・人事事務員以外の事務職は多数あり、それぞれ、時給もボーナスの支給額も異なりますので、年収にはもう少し幅があるでしょう。
しかし、国税庁の「令和3年分民間給与実態調査」の結果を見ても日本の平均給与は443万円とされており、事務職の給与は高くないといえるかもしれません。
給与が上がらない理由
事務職の給与が上がらないとされている理由については、専門性が高くないことや、近々ではないものの、AIに仕事を奪われる可能性が高いためといわれています。
どのような仕事も最後は人の手で確認する必要があるので、事務職が完全になくなることはないでしょうが、近い将来、年収も低迷し、多くの人員は必要がなくなり、厳しい状況になる可能性があるかもしれません。
給与を上げる方法
事務職が給与を上げるにはどうすればよいのでしょうか? その方法を見ていきましょう。
事務職としてのスキルアップ・出世、転職
事務職としてのスキルアップし、職場内での出世を目指すことで年収のアップが見込めます。しかし現実的には、役職者のポジションはすでに埋まっており、出世の道が厳しい職場も少なくないでしょう。
その場合は、待遇の良い職場に転職することも手段になります。転職は簡単ではありませんが、年収アップのためには思い切った決断も必要です。
専門性高い職種へ
専門性を身に付けるのも年収アップの有効手段です。特に一定の要件を満たした人が、厚生労働省指定の指定を受けた教育訓練を受けた場合、「教育訓練給付制度」を利用することで、受講料の一部が支給されます。
事務職に関わるものとしては「簿記検定」や「TOEIC」などがありますが、興味があれば法律関係や情報関係などの支援を受けることも可能です。近くのハローワークや厚生労働省のホームページで手続きの仕方や、具体的な資格の内容など、詳細を確認するとよいでしょう。
副業
副業として事務作業を求めている企業もあります。それらにより副収入が得られる機会もあるでしょう。さらに事務職は日ごろP.Cを触る機会が多いのであれば、そのスキルを活かして記事のライティングを行うこともできるでしょう。
また、昨今は、動画編集などの副業も盛んですので、これらに取り組むのも年収アップの手段です。
まとめ
事務職についての年収・給与についてと年収アップの方法を紹介しました。
事務職で働いている方で年収アップを図りたいとお考えであれば、紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか。
出典
厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査による職種別平均賃金(時給換算)(参考データ:p2:1251 庶務・人事事務員→時給(円)1,311)
国税庁 令和3年分民間給与実態統計調査
厚生労働省 教育訓練給付制度
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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