更新日: 2023.08.24 年収
単発バイトだけで生きていく! 本気で働いたら年収いくらになる?
単発バイトに興味はあっても、単発バイトやスポットワーカーで、どこまで稼げるのか不安を感じる人もいるでしょう。この記事では、単発バイトなどで稼げる金額や、メリット・デメリットについて解説していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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単発バイト・スポットワーカーの人気が高まっている
単発バイトをスポットワークと呼ぶこともありますが、単発、短時間、短期間で働く形態を指します。単発バイトやスポットワーカーは、継続した雇用関係を結ばず、労働者と企業側のタイミングがマッチした時間に働く点が特徴です。
・働き方改革による残業規制で残業代が稼げなくなった
・コロナ禍による休業や勤務時間減少で、収入が減った
・企業は生産性向上の観点から、必要なときに必要な人数を配置する意識が高まった
株式会社ツナググループ・ホールディングスの「単発、短時間、短期間で働くスポットワーカーの市場」調査によると、スポットワーカーの平均時給は1160円でした。
時給のデータには、単発アルバイトだけでなく短時間・短期間で働く人のデータも含まれています。平均時給を用いた単純計算をすれば、1日8時間、週5日働いた場合の年収は約240万円となります。
国税庁の調査によると、令和3年度の日本人の平均年収は443万円でしたが、お住まいの地域や、世帯数などの点で考えると、年収240万円のスポットワーカーでも充分に生活できる水準といえるでしょう。
単発バイトだけで生活するメリット
単発バイトだけで生活するメリットとして、下記が挙げられます。
・自分のペースで働ける
・人間関係のストレスが比較的少ない
・自分の働きたい場所や業務を選べる
単発バイトでは、正社員やパートとは異なり、働く場所がその都度変わります。そのため、自分の働きたい仕事内容の求人を選ぶことが可能です。
また、職場の人間関係も職場によって異なるため、人間関係のストレスが、比較的少ない可能性もあります。万一、人間関係がよくない、と感じた職場であれば、次回以降、そこを選ばない、という選択肢もあります。
仕事内容・働く場所・勤務場所の人間関係を自分で柔軟に決めることができ、大きなストレスを感じることなく働ける点は、単発バイトとして生活するメリットと言えるでしょう。
単発バイトだけで生活するデメリット
単発バイトには働き方を柔軟に決定できるメリットがありますが、下記のようなデメリットがあります。
・社会保障が薄い
・収入が不安定になる
単発バイトを都度繰り返している状態だと、雇用保険・健康保険・厚生年金に加入できません。失業状態になっても失業給付を受給できず、業務以外の怪けがや病気で働けなくなっても、健康保険では受給できる傷病手当金を受給できない点には注意が必要です。
社会保障が薄く、万が一の事態への備えは不充分である点を確認した上で働くことが必要です。
まとめ
単発バイト・スポットワーカーには、柔軟な働き方を実現できる魅力があります。生活スタイルによっては、単発バイトだけで生活を送ることも充分、可能でしょう。しかし、単発バイトだと社会保険に加入できない可能性が高く、社会保障が薄くなってしまう点には注意しましょう。
単発バイトで生計を立てたいと考えている人は、メリットとデメリットをトータルで考え、選ぶことが大切です。
出典
株式会社ツナググループ・ホールディングス 「スポットワークマーケットデータレポート」
国税庁 令和3年分民間給与実態統計調査結果について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー