更新日: 2023.10.07 年収

アニメメーターの年収はいくら?「600万円」以上稼ぐ人の割合は?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

アニメメーターの年収はいくら?「600万円」以上稼ぐ人の割合は?
日本の大人気コンテンツ、アニメーションの作画を担当するアニメーター。今回は、そんなアニメーターの平均年収が、一般平均と比較して、やや低めであることに焦点を当てて、その背景や影響について紹介します。
 
アニメーション業界における給与の現状と将来の展望について、詳しく掘り下げることで理解を深めましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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アニメーターの年収実情を紹介

文化庁の「アニメーション制作者実態調査報告書2019」によると、アニメーターの年収は、一般的に、日本人の平均年収を少し下回る傾向にあります。平均値の年収は約441万円である一方で、新人の頃は200万円、もしくはそれ以下の年収になる人も少なくありません。
 
現状、アニメ業界は、厳しい労働環境や低報酬の課題を抱えており、アニメーターたちが多くの時間と労力を注ぎながらも、十分な報酬を得ることが難しい場合もあります。アニメーターたちのプロフェッショナリズムや才能を正当に評価して、適切な報酬を提供することが、これからの課題といえるでしょう。
 

平均値の年収は441万円

先述のとおり、アニメーターの年収における平均値は441万円です。日本人の平均年収が443万円であることから、数字だけ見れば、アニメーターの給与は平均よりも少しだけ低いように思われるかもしれませんが、その背後には、契約形態の多様性などの要因があるため、実態を正しく表していないともいえます。
 
アニメーターたちの現状と、給与に対する懸念を丁寧に理解して、業界全体に向けて、給与改善の重要性を訴えることが大切です。公正な報酬と安定した雇用環境が、アニメーターたちの創造性と情熱をサポートして、業界全体の健全性を向上させるためには不可欠な取り組みとなるでしょう。
 

600万円超稼ぐアニメーターは19.4%

平均年収を下回る人がいる一方で、アニメーターの中にも、600万円超稼ぐ層がおり、全体の19.4%を占めています。このことから、ひとくちにアニメーターといっても、年収に大きな幅があることが分かります。
 
業界の平均水準が低くても、スキルやキャリアを持っていれば大きく稼げますが、新人や雇用形態が安定しない場合には、低収入の傾向があるといえるでしょう。
 

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アニメーターの生活環境やライフプランは?

アニメーターの生活環境やライフプランは、創造性と安定の両立という難しい課題を抱えています。ここでは、「アニメーション制作者実態調査報告書2019」から分かる、アニメーターの生活環境やライフプランを解説します。
 

国民年金加入者が多く、貯蓄で老後に備える人が多い

アニメーターの多くは国民年金に加入しており、老後の不安に対して、自身で貯蓄に取り組む傾向があります。フリーランスの就業形態が全体の50.5%を占める点も、要因のひとつです。また、調査結果によれば、10.5%のアニメーターは、国民年金に加入しているが未払いであることも明らかになりました。
 
未払いの理由として、低収入のため、国民年金の支払いが難しいという課題が存在しています。このような調査結果から、アニメーターたちが抱える、国民年金の支給金額の低さや、将来の不安を理解することが非常に重要です。
 

自宅は賃貸が多くを占め、単身が多い傾向にある

アニメーターの生活環境を、住宅面からも考察してみましょう。「アニメーション制作者実態調査報告書2019」では、全体のうち37.4%が、賃貸マンションを選択しているとの結果が出ています。次いで多いのは「民間アパート・間借り」で、18.8%でした。一戸建てを所有している人は、自己所有と家族所有を合わせても23%と、少数派です。
 
また、アニメーターの59.9%が配偶者なし、78.0%が子どもなしという状況も分かっています。このことから、多くは独身で、賃貸住宅を選んでいることが読み取れます。
 

まとめ

今回参照したデータから、アニメーターの年収は業界特有の難しい課題もあり、全体的に決して高いとはいえないことが分かりました。しかし、一部の方はスキルを生かして、600万円超の年収を得ています。アニメーターとして生計を立てていくには、たしかなスキルの獲得や、雇用形態の安定などにかかっていると考えられます。
 

出典

文化庁 アニメーション制作者実態調査報告書2019
国税庁 令和3年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-
厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査の概況
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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