更新日: 2023.10.26 年収

高卒で42歳、年収は「600万円」です。もしも大学を出ていたら、もっと年収は高かったのでしょうか? 最近、大卒の同僚との差を感じています

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

高卒で42歳、年収は「600万円」です。もしも大学を出ていたら、もっと年収は高かったのでしょうか? 最近、大卒の同僚との差を感じています
一般的に、年収は学歴によって左右される部分があります。「大卒と高卒では生涯賃金はこんなに違う」といった話を聞くことも多いものです。ところで、どのようなケースにおいても本当に大卒のほうが収入は多いのでしょうか。
 
今回は、日本の平均賃金や学歴ごとの年収の違いなどを見ながら、学歴がもたらす収入の差について解説していきます。
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どれくらい違う? 学歴から見る42歳の平均年収

はじめに、厚生労働省がまとめた賃金構造基本統計調査の学歴ごとの年収の違いを男女別で見ていきましょう。男性の場合、40~44歳の平均賃金は、大学卒で41万4800円です。年収に換算すると「41万4800円×12ヶ月」で、497万7600円になります。
 
高卒だと、同じ40~44歳男性でも平均賃金は31万1200円です。年収に換算すると373万4400円で、大学卒とは120万円以上の差が出ます。
 
女性の場合、40~44歳の大学卒の平均賃金は32万7600円です。年収に換算すると「32万7600円×12ヶ月」で、393万1200円になります。40~44歳の高卒の平均賃金は22万9200円で、年収に換算すると275万400円です。女性の場合は、118万円ほど差が出ます。
 
今回疑問に感じている人は、42歳で年収600万円です。男性であれば、同世代の大学卒の人より年収は100万円以上多いことになります。
 
女性の場合だと、大学卒の人より200万円以上も上回っています。ただ、厚生労働省のデータはあくまで学歴別にした平均です。業種や役職によっては、もっと高額賃金をもらっている人もいるでしょう。同業で比べたときには、大学卒のほうが高くなる可能性はあります。
 

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年齢別で見た場合の平均年収は?

続いて、年齢別の平均年収を、男女それぞれで見ていきます。国税庁がまとめている民間給与実態統計調査の年齢階層別の平均給与では、40~44歳の男性の平均年収は602万円です。年齢別の平均年収で見た場合、600万円だと同水準です。対して、同世代の女性の平均年収は335万円で、倍近い差があります。
 
では、同データで勤続年数別で年収を見た場合はどうでしょうか。高卒で同じ会社に42歳まで勤務していると仮定すると、勤続年数は24年です。
 
男性の場合、勤続年数が20~24年の平均年収は、704万円という結果が出ています。勤続年数で考えると100万円程度少ないことになります。一方、女性の平均年収は392万円です。女性の場合だと、平均より200万円以上も上回っています。
 

一般的には大卒のほうが高収入になりがち

一般的には、全年齢において高卒よりも大卒のほうが年収は高くなる傾向があるのは確かです。学歴による賃金の差は初任給から出ますし、業種によっては昇格できるタイミングにも違いがあります。
 
そのため、生涯賃金の差が開くのも当然といえるでしょう。ただし、それはあくまで学歴を軸に考えた場合です。実際には、どのような業種でどういった経験を活かすかで収入も変わってきます。
 
学歴では左右されない業種もありますし、経営者になって事業を拡大するなど能力次第で大きく収入を伸ばすこともできます。しかし、それよりも大切なのは自分に合った仕事で不足のない収入を得ることです。
 
人より年収が良くても、健康面に問題が出たり多忙で私生活が楽しめなかったりしては意味がありません。プライベートの時間も充実し、健康で不足なく暮らせる年収であることが理想的といえます。
 

不足なく暮らせることが大切

学歴によって賃金に差が出るのは一般的なことです。しかし、自分に合った仕事に恵まれなければ、学歴が高くても見合った収入を得られないこともあります。42歳で年収600万円であれば特に低いとはいえません。一般的に大学卒のほうが給与が高くなる傾向はありますが、大切なのは「無理なく働き、不足のない収入を得ること」ともいえるでしょう。
 

出典

厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査の概況

国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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