更新日: 2023.11.13 年収

新卒で給料30万円! 2年目以降に陥りやすい「お金のワナ」とは?

新卒で給料30万円! 2年目以降に陥りやすい「お金のワナ」とは?
新卒の社会人が給料30万円を手にすると、学生時代と比較した場合、生活は変わるでしょう。しかし、2年目に入ると 「お金のワナ」 におちいるリスクが高まります。税金が増加したり、家賃などの固定費がかかるうえ、新しい友人との交流などが考えられるからです。
 
手取りは1年目に比べると、住民税や社会保険料の増加により減少します。1年目に楽しんだ生活が、2年目の財布を圧迫し、貯蓄ができないという事になりかねません。新卒は2年目以降のお金の計画を見直し、節約と貯蓄を意識する必要があります。今回は新卒社会人がおちいりがちなワナの詳細と、そのワナにおちいらずに済む方法を解説します。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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額面30万円の新卒社会人が2年目におちいったお金のワナ

新卒の社会人が給料30万円を手に入れると、生活レベルが上がったように感じるかもしれません。しかし、2年目に突入すると、多くの新卒社会人は 「お金のワナ」 におちいります。主な原因は2年目からの税金増加と、1年目に契約した家賃などの固定費にあります。さらに社会人としての交友関係拡大です。
 
2年目に入ると、新卒社員の手取りは、住民税が天引きされるようになるため、減少します。住民税は前年の収入にもとづいて計算され、6月から翌年5月にかけておさめる必要があるからです。これが手取り減少の主な原因となります。
 
ちなみに所得割の税率は、所得に対して10% (道府県民税が4%、市町村民税が6%) とされており、前年の1月1日から12月31日までの所得で算定されます。さらに、1年目に比べて社会保険料も増加する可能性があります。
 
1年目には、新しい生活を楽しむために、高額な賃貸契約を結んだり、新たな交友関係を築くための出費が増加します。しかし2年目に入ると、これらの費用が負担となり、交友関係の維持やレジャー活動の費用への影響が考えられます。
 

社会人1年目はどの程度の貯金できるのか

株式会社CyberOwlが実施した「社会人1年目の貯金に関するアンケート2020年2月」 の調査によると、社会人1年目の貯蓄状況は男女で大きな違いがみられました。女性の約49.9%が30万円以上貯蓄できていたのに対し、男性は約38.3%でした。特に男性の約17.3%は貯蓄を全くしていなかったことが明らかになっています。
 
では、額面30万円の場合、固定費と税金を差し引いた後の 「自由に使えるお金」 を計算してみましょう。
 
自由に使えるお金は (30万円 – 固定費 – 税金) となります。仮に、固定費を10万円、税金を5万円とすると、自由に使えるお金は15万円となります。しかし、社交活動や娯楽に使うと貯蓄はむずかしいかもしれません。新卒は初年度の経験から、2年目以降はお金の収支計画を見直し、節約と貯蓄につとめることが重要です。
 

まとめ

新卒社会人が給料30万円を得ると、生活は豊かになるように感じられるかもしれません。しかし、2年目に入ると、税金の増加や固定費、新しい友人との交流など 「お金のワナ」 におちいりがちです。住民税や社会保険料の増加で手取りは減り、1年目の楽しい生活が2年目の財布を圧迫することが考えられます。
 
そのため新卒は、2年目以降、お金の計画を見直し、節約と貯蓄につとめることが大切になります。しっかりと計画性を持つことで、経済的安定と貯蓄のバランスを保ちながら、充実した社会人生活を送ることが可能となります。
 

出典

株式会社CyberOwl マネ会 社会人1年目の貯金事情! 女性は男性の2倍貯金できていた!?

総務省 個人住民税

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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