更新日: 2023.12.14 年収

新車700万円のトヨタ「アル・ヴェル」が街中をバンバン走っている謎。みんなそんなに「高年収」なの? よく見かける理由について検証

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

新車700万円のトヨタ「アル・ヴェル」が街中をバンバン走っている謎。みんなそんなに「高年収」なの? よく見かける理由について検証
トヨタ自動車が誇る最高級ワンボックスカーである「アルファード」と「ヴェルファイア」ですが、2023年6月に新型が発売されたことでより話題となっています。
 
さて、通称「アル・ヴェル」は値段もかなりなものであることは、車に興味のある人であれば周知されているかと思います。しかし、街中をバンバン走っているのをみかけませんか?「あれだけの人が買えているのが不思議でならない」という人も多いのではないでしょうか。
 
本記事では、「アル・ヴェル」の支払金額から、家計具合を想像してみたいと思います。
FINANCIAL FIELD編集部

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「アル・ヴェル」の価格


まずはアルファードとヴェルファイアの希望小売価格です。アルファードのエントリーモデルは540万円(税込)、最上級グレードは872万円となっています。次にヴェルファイアですが、アルファードに比べて高めの設定となっており、エントリーモデルで655万円、最上級グレードで892万円です。
 
本記事の計算に使用するのは、アルファードのエントリーモデル540万円とし、諸経費込みの支払総額は700万円と仮定します。
 

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月々の支払金額


アルファード700万円を10年のマイカーローンで返済している場合の月々の返済額を計算してみます。金融機関は三菱UFJ銀行とし、金利は年1.50%(2023年12月時点)とした場合、月々の返済額は約6万3000円となります。家賃並みですね。
 

サブスク利用の場合

車の購入方法は現金一括購入やマイカーローンのみではありません。車の「サブスク」という方法も準備されているのを知っていますか? 特にアル・ヴェルなどの高級車については、一般的な年収の人でも手が届きやすいように、月々の支払い負担が軽くなるサブスクを営業担当者が推してきたりします。
 
例えば、アルファードでは、月額利用料5万490円(ボーナス払い16万5000円)で、自動車税、自動車保険、車検などの費用を込々で乗ることができるようになっています(7年契約の場合)。
 
月6万円強のマイカーローンを10年間支払うのであれば、込々7年の方がよいと思うかもしれませんが、サブスクでは車が自分のものになりません。自由にカスタマイズすることはできませんし、場合によっては購入よりも支払総額が高くなることもあります。安いからというだけで飛びつかないようにしましょう。
 

「アル・ヴェル」はリセールバリューが高い

リセールバリューとは、購入した車を売却する際の市場価値のことをいいます。一般的な国産車のリセールバリューは、3年落ちで購入価格の50%前後ですが、アル・ヴェルは同条件で90%近くになるケースがあります。7年落ちでも40%程度なので、リセールバリューのことを考えるとサブスクより購入が有利になりそうです。
 

まとめ

アル・ヴェルに乗っている人は現金一括購入の人を除いては、少なくとも月5~6万円程度の支払いをしているようです。「アル・ヴェルに乗ることにすべてをかけている」という人もいるので、年収がいくら必要とは一概にいえませんが、国税庁が公表している1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与458万円程度の人であれば大きな家計負担となっていると考えられます。
 
アル・ヴェルが街中をバンバン走っている理由は、「比較的誰でも購入できる仕組みがある」、「年収に比して無理して乗っている」人も多いからかもしれません。
 

出典

トヨタ自動車株式会社 トヨタ アルファード
トヨタ自動車株式会社 トヨタ ヴェルファイア
国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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