更新日: 2024.01.05 年収

大卒社会人ですが、高卒の同期の方が稼いでいる気がします。いつになったら追いつけるでしょうか?

大卒社会人ですが、高卒の同期の方が稼いでいる気がします。いつになったら追いつけるでしょうか?
企業によっては、大卒だけでなく高卒の新入社員を迎えるところもあります。大卒であれ高卒であれ社会人としてのスタートは同じなので、つい比べてしまう人もいるでしょう。
 
そこで今回は、厚労省の調査をもとに、給料にどのような差があるのか詳しく解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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高卒と大卒では最初から給料に差がある!

厚生労働省が発表した令和4年の賃金構造基本統計調査によると、高卒で20代前半の人の平均賃金は20万5200円です。大卒の20代前半の平均賃金は、23万3600円となっています。会社や職種などによって、高卒でも平均賃金以上もらっている人もいるでしょうし、大卒で平均賃金以下の人もいるでしょう。しかしこの調査を見る限り、大卒の人は入社時点で高卒の人よりも給料を多くもらっている可能性が高い、といえます。
 
なお、男性と女性を比較した場合、高卒で20代前半の男性の平均賃金は21万1400円、女性の平均賃金は19万3500円です。一方、大卒の20代前半の場合、男性の平均賃金は23万5100円、女性の平均賃金は23万2100円と、それほど変わりません。20代前半の平均賃金においては、大卒男性と高卒女性の間に最も大きな格差があることが分かります。
 

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大卒の人が得た賃金が高卒の人が得た賃金に追いつくのはいつ?

しかし、高卒の人は18歳から働き始めるため、大卒の人よりも4年分多く給料をもらうことになるではないか、と思う人もいるでしょう。確かにその通りで、平均賃金で計算すると、大卒の人が働き始める22歳までに高卒の人が受け取る賃金は、18歳と19歳で443万400円、20歳と21歳で492万4800円です。合計すると、935万5200円になります。この金額に大卒の人が追いつくのはいつなのでしょうか。
 
先ほど説明したように、大卒の人は最初から高卒の人よりも賃金が高いです。具体的には、大卒の人は22歳から高卒の人よりも2万8400円多い賃金で働き始めます。ということは、大卒の人は20代前半で、102万2400円(2万8400円×36カ月)差額を縮めることになるわけです。
 
同じように、20代後半における高卒の人の平均賃金は22万8100円、大卒の人の平均賃金は26万5200円で、大卒の人は3万7100円高卒の人よりも賃金が高い、ということになります。そうすると、大卒の人は20代後半の5年間で222万6000円差額を縮めます。合計すると、大卒の人は20代で324万8400円差を縮めるわけです。
 
30代以降も高卒の人と大卒の人との間の賃金格差は広まります。30代前半における高卒の人の平均賃金は24万8500円、大卒の人の平均賃金は30万4900円です。ということは、大卒の人は30代前半で338万4000円差を縮めます。ここまでに縮めた差額は663万2400円なので、34歳の時点における高卒の人と大卒の人のそれまでに得た賃金の差は272万2800円です。
 
30代後半になると、高卒の人の平均賃金は26万7600円、大卒の人の平均賃金は35万3900円になります。差額は8万6300円です。272万2800円を8万6300円で割ると約31.5です。このことから、大卒の人は37歳の8カ月目にそれまでに得た賃金が高卒の人よりも多くなる、ということが分かります。
 

最終的には大卒の人の生涯年収が多くなる可能性が高い!

働いている会社にもよるものの、大卒の人は初任給の時点で高卒の人よりも多くの給料をもらっている可能性が高いです。また、平均賃金で計算すると、大卒の人は37歳のときに高卒の人よりも多くの賃金を得ることになります。その後も差は広がっていくため、最終的に、大卒の人は高卒の人よりもずっと多くの賃金を受け取ることになるでしょう。
 
しかしこれはあくまで統計結果であるため、実際には当てはまらない方もいるでしょう。もし収入アップを狙うなら、若いうちから将来のキャリアについてよく考え、貯蓄や資産運用などのマネーリテラシーを身につけるようにするとよいでしょう。
 

出典

厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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