更新日: 2024.01.19 年収

残業は0ですが、35歳で年収は「300万円」の事務職です。年収は平均的と考えてよいですか?

執筆者 : 柘植輝

残業は0ですが、35歳で年収は「300万円」の事務職です。年収は平均的と考えてよいですか?
残業がなく働きやすい環境でも、年収や働き方は周りと比べてどうなのだろうか、と悩んでいる方が時折存在します。特に、今後結婚や子育てでお金がかかるようになってきたり、周囲が出世しはじめたりすると焦ってくる方もいるのではないでしょうか。
 
そこで、35歳で年収300万円という方をモデルに、年収について考えていきます。
柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士
 
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

35歳の平均年収は500万円前後と推計

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」第1表「学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」によると、35歳の平均年収は男女合わせて、508万6500円ほどと推測できます(企業規模計10人上の企業における、35歳から39歳の対象者について、きまって支給する現金給与を12倍し、年間賞与その他特別給与額を加えて計算)。
 
そして同調査の第6表「職種(大分類)、性、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」を基に、35歳から39歳の事務職(事務従事者)について平均年収を同様に算出すると、495万9800円です。
 
ここから、35歳の平均年収は、やはり495万9800円ほどだと推測できます。あくまでも厚生労働省の統計を基にした推計にはなりますが、35歳で年収300万円というのは、同世代の平均年収の6割程度の収入であり、少ない方だといえるでしょう。
 

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現状に満足できていれば無理に変える必要もない

同世代と比べて年収が少ないとはいえ、現状に満足できていれば、無理に年収を上げる必要もありません。
 
もちろん、将来を見据えて収入を上げるに越したことはないのかもしれません。しかしそんな状況で働き方を無理に変えてしまうと、心身に負担が生じ、体調不良や離職の原因になりかねないのです。特に残業が全くないという環境である場合、収入を増やすためとはいえ、急に残業が常態化してしまうと、そのストレスを強く感じかねません。
 
とはいえ、周囲との差に対する焦りや、将来的に収入が今より必要であることを感じているのであれば、収入を上げるための行動をするべきです。その方法の一つとしては転職が挙げられます。同世代で同様の仕事内容であっても、勤務先によって収入が大きく変わることも珍しくはないからです。
 
例えば、先ほど見た例でいうと、企業規模10人以上の企業における35歳の事務職の平均年収は495万9800円でしたが、同様の条件で企業規模が1000人以上となると585万3300円ほどに上昇します。
 

残業が0なら副業もあり

職場の服務規定などにもよりますが、残業が0時間であれば、それなりに時間には余裕があるはずです。平日の仕事終わりや休日などに副業をしてみて、収入を増やすというのも有効でしょう。仮に副業で月5万円でも稼げれば、年間では60万円となり、本業と合わせた年収は360万円となります。副業が軌道に乗れば、転職といったリスクを負わずとも、大きく収入を上げることも可能になります。
 

まとめ

残業0とはいえ、35歳で年収300万円は事務職としても平均より低めであることが上記統計結果より分かりました。しかし、金銭面を除けばワークライフバランスを取りやすく、長く働きつづけることのできる環境でもあります。
 
もし収入面で悩んでいるのであれば、無理に転職せず、副業も視野に入れて広い視点から考えていくことが大切でしょう。そうすることで、年収について自分らしく向き合っていくことができるはずです。
 

出典

e-Stat 厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」表番号1.6
 
執筆者:柘植輝
行政書士

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