更新日: 2024.04.19 年収

年収600万円の夫とケンカする度に「養ってやってるのに!」と言われて悔しいです。世の中には夫と同じくらい稼いでる女性はどのくらいいますか? 私も目指せるでしょうか?

執筆者 : 佐々木咲

年収600万円の夫とケンカする度に「養ってやってるのに!」と言われて悔しいです。世の中には夫と同じくらい稼いでる女性はどのくらいいますか? 私も目指せるでしょうか?
配偶者に、「養ってやってる! 」と言われたことがある人もいるでしょうか? ケンカによる「売り言葉に買い言葉」なのかもしれませんが、それでも腹が立ちますよね。
 
本記事では、その言葉に奮起して同等の年収を稼ごうとしている女性を取り上げたいと思います。年収600万円を稼ぐ女性はどのくらいいるのでしょうか。
佐々木咲

執筆者:佐々木咲(ささき さき)

2級FP技能士

年収600万円の女性は6.4%

国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の給与階級別分布では、年収500万円超600万円以下の女性の割合は6.4%となっています。年収100万円超300万円以下が全体の41.5%を占めており、年収400万円以下まで含めると73.4%にもなります。
 
年収400万円超500万円以下は12.1%であることから、年収500万円を超えるハードルの高さがうかがえますね。ちなみに年収600万円を超えている人は、わずか8.2%です。
 

年収600万円の男性は14.2%

これに対して男性は、年収500万円超600万円以下の割合は14.2%で、女性の2倍以上となっています。最も多い年収帯は、年収400万円超500万円以下の17.7%で、次に年収500万円超600万円以下の14.2%が続いています。
 
男性の年収600万円は、女性に比べると一般的な年収といえるのではないでしょうか。
 

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年収600万円を目指しやすい業界

前記の調査からも分かるように、数は少ないとはいえ女性であっても年収600万円は可能です。働いている女性の14.6%は年収500万円超を稼いでいるのです。ただ、これから目指すのであれば年収ベースの高い業界を選ぶことをおすすめします。元々の給与やボーナスが高いのに加えて、昇給のスピードも速い傾向があるからです。
 
図表1は令和4年民間給与実態統計調査の「業種別の平均給与」です。最も高いのは「電気・ガス・熱供給・水道業」の 747 万円、次いで「金融業,保険業」の 656 万円、「情報通信業」の632万円となっており、最も低いのは「宿泊業,飲食サービス業」の 268 万円となっています。
 
図表1

図表1

国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査
 

なぜ女性の年収は低くなりやすいのか

図表2は年齢階層別の平均給与を表しています。男性は働き盛りとされる50代に向けて順調に年収を伸ばしていますが、女性は20代をピークに下がっており、それ以降は同じような年収が続いています。
 
これは結婚や出産によって家庭に入り、復職したとしても扶養内でのパートなどで働く人が多いというのが理由の1つであると考えられます。もちろん男性と同じように年収を伸ばしていく女性もいます。ただ、平均値にするとここまで下がってしまうようです。
 
図表2

図表2

国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査
 

まとめ

ひと昔前に比べ、男性も家事育児に当たり前に参加するようになりました。それでもまだ、家事育児の負担が女性に傾いている家庭は多く、「扶養内パート」という選択をせざるを得ない女性も多いでしょう。
 
ただそれが悪いというわけではなく、家庭の選択として実行しているのであれば、「養ってやってる!」というのはおかしいですよね。「じゃあ誰が作ったご飯を食べているの? 誰が洗った服を着ているの?」となります。
 
ブランクのある女性であっても、年収600万円を稼ぐのは不可能ではありません。目指すのであれば、「電気・ガス・熱供給・水道業」や「金融業,保険業」、「情報通信業」など、年収ベースが高い業界を探すとよいでしょう。
 

出典

国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-
 
執筆者:佐々木咲
2級FP技能士

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