更新日: 2024.05.25 年収

31歳ですが、実家に帰ると「結婚しないの?」と何度も聞かれてうんざりします。「年収400万円」でなんとか都内で1人暮らしできていますが、「独身」ってそんなにダメですか?

31歳ですが、実家に帰ると「結婚しないの?」と何度も聞かれてうんざりします。「年収400万円」でなんとか都内で1人暮らしできていますが、「独身」ってそんなにダメですか?
都内で暮らしていて特に困っていないし結婚願望もないけれど、実家に帰ったら「結婚しないの?」と何度も聞かれてうんざりした経験がある人もいるでしょう。
 
実際に、年収400万円で今後も都内で1人暮らししていけるのか、結婚における経済的メリットはどのようなものがあるのでしょうか。
 
本記事では「年収400万円で都内での1人暮らしはできるのか、老後も心配ないのか」「結婚の経済的メリット」について触れ、独身ってダメなのかどうかを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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年収400万円でも東京23区で1人で暮らしていける?

年収400万円でも都内で暮らしていけるのかについて考えていくため、都内での平均支出について総務省統計局の「家計調査報告〔家計収支編〕 2023年(令和5年)」を参考に計算していきましょう。関東地方における単身世帯の平均的な支出は毎月17万8888円です。主な平均支出の費用は図表1の通りです。
 
図表1

図表1

総務省 家計調査報告〔家計収支編〕 2023年(令和5年)より筆者作成
 
都内の中でも住む場所や食材を買う場所などによっても支出額が異なりますが、毎月約18万円の支出があると想定して計算していきましょう。本事例の年収400万円の人(ボーナスなし)の場合、毎月の給料は約33万円となります。さらに手取りは額面の75~85%にあたるため「24万円~28万円」が自分の使えるお金となります。
 
手取り「24~28万円」に対して、平均支出が約18万円だとすると、余剰資金は6~10万円ほどですから都内でも十分に暮らしていけるレベルだといえます。とはいえ、突発的な出費などが重なった場合には対応できない可能性もあります。固定費を削減し、多く貯金に回していけるようにしていくとよいでしょう。
 

結婚の経済的メリットって?

お金に関する結婚のメリットについて考えていきましょう。考えられるメリットとして、次の3つが挙げられます。
 

・生活費の負担が少なくなる
・無駄遣いを減らせる
・配偶者控除などの制度を利用できる

 
1人暮らしの場合は、食費や家賃など1人で全てやりくりしなければいけませんが、結婚した場合は2人で生活における支出を分担することが可能なため、生活費の負担を減らせる可能性が高くなります。
 
また、1人暮らしの際にはお金を自分の好きなように使えますが、結婚することで2人のお金だという意識が高まるため、自身の出費を抑えようと考えるようになる場合が多いです。さらに条件を満たせば、配偶者控除や家族手当など税制面での優遇や会社の制度を利用できます。
 

独身ってダメなの?

結婚の経済的メリットについて解説しましたが、けっして独身がダメなわけではありません。一生独身でいるという選択をするのも個人の自由であり、周りに何をいわれても自分が決断したのであれば独身を貫いてもいいのです。
 
財務省の調査によると、「結婚をしなくてもいい」という考えが増加しています。行動や生き方を自分の自由にできるというメリットに加え、家族を扶養するという責任がなく、お金を自分の裁量で気楽に使えるという魅力もあります。
 
家族で過ごす楽しさもありますが、独身ならではの楽しさもあります。独身生活を謳歌(おうか)するのもすてきな人生だといえるでしょう。
 

自分の好きな生き方で人生を謳歌しよう

本記事では年収400万円でも都内で1人暮らしをすることは可能だということを解説しました。家族を持つことに経済的メリットはありますが、一番は自分らしい生き方ができるかどうかです。
 
結婚生活には独身にはない楽しさもあるでしょうが、独身生活ならではの楽しさもあります。結婚にこだわることなく、自分らしい生き方を貫いていくのがよいでしょう。
 

出典

総務省 家計調査[家計収支編]単身世帯 詳細結果表 2023年
財務省 意識調査から見る日本人の出会い・結婚
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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