更新日: 2024.05.31 年収
30代で「年収600万円」を稼いでいるのですが、上位何パーセントですか? この年収なら「転職」は考えないほうがいいですよね?
今回の事例のように、30代で年収600万円は日本全体の平均年収から見て、どの程度に位置するのでしょうか。
本記事では、各年代の平均年収や全体の年収分布などについて解説するので、年収が気になる人は参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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各年代の平均年収はどれくらい
国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は458万円です。年収は年を重ねるにつれ上がっていく傾向にあることから、30代ですでに年収600万円を得ているのであれば、かなりの高収入といえるのではないでしょうか。
実際に各年代の平均年収を見ても、30代の平均年収を大きく上回っており、同世代の中でもかなり稼げていることがわかります。各年代の平均年収については、図表1を参考にしてみてください。
図表1
年齢 | 平均年収 |
---|---|
19歳以下 | 124万円 |
20~24歳/25~29歳 | 273万円/389万円 |
30~34歳/35~39歳 | 425万円/462万円 |
40~44歳/45~49歳 | 491万円/521万円 |
50~54歳/55~59歳 | 537万円/546万円 |
60~64歳/65~69歳 | 441万円/342万円 |
70代以上 | 298万円 |
全体平均 | 458万円 |
国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査を基に作成
年収600万円であれば、30代の平均年収よりも100万円以上多く稼いでおり、全年代の平均も上回っている状況です。まだ30代ならこれからさらに昇進・昇給も期待できるのではないでしょうか。仕事にやりがいを感じてモチベーションも高く保てているなら、そのまま同じ会社で働き続けるのもいいかもしれません。
年収600万円は全労働者の中でも上位20%の収入
国税庁では給与階級別分布も公開しています。図表2にまとめてみたので参考にしてみてください。
図表2
平成30年分 | 令和元年分 | 令和2年分 | 令和3年分 | 令和4年分 | |
---|---|---|---|---|---|
100万円以下 | 8.3% | 8.7% | 8.7% | 8.3% | 7.8% |
100万円超 200万円以下 |
13.7% | 14.0% | 13.6% | 13.2% | 12.7% |
200万円超 300万円以下 |
14.9% | 15.0% | 15.3% | 14.6% | 14.1% |
300万円超 400万円以下 |
17.2% | 16.7% | 17.1% | 17.1% | 16.5% |
400万円超 500万円以下 |
14.8% | 14.4% | 14.4% | 14.9% | 15.3% |
500万円超 600万円以下 |
10.3% | 10.1% | 10.2% | 10.5% | 10.9% |
割合合計 | 79.2% | 78.9% | 79.3% | 78.6% | 77.3% |
国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査を基に作成
年収600万円以下の割合はどの年を見ても80%弱となっていることから、年収600万円を稼げていれば「上位20%」に該当するといってよいでしょう。またこの上位20%は全労働者の割合のため、年収600万円は年代に関係なく高収入に分類されるといえます。
これは平均給与が比較的高い40代や50代も含んだ数値です。30代で年収600万円は同世代の中ならさらに上位に位置づけられる可能性が高いでしょう。仕事へのモチベーションにもつながるのではないでしょうか。
まとめ
30代で年収600万円を稼いでいるのなら同年代と比較してもかなり給料が高く、全労働者の中でも上位20%の「高収入」に分類されるでしょう。また、30代ならこれからさらに給料が増えていく可能性も考えられるため、そのまま同じ企業で働き続けるのもおすすめといえます。
出典
国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー