更新日: 2024.06.06 年収
新卒で手取り「18万円」です。家賃などの生活費を引くと「6万円」しか残らないのですが、少ないですか?
手取りの中から家賃や光熱費などの生活費を支払うと、自由に使えるお金はほんのわずか……ということもあるでしょう。
本記事では、新卒社会人が自由に使えるお金について、アンケート調査の結果を踏まえてご紹介するとともに、年代ごとの必要な資金についてもまとめました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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自由に使えるお金の平均はどれくらい?
株式会社ロイヤリティ マーケティングが実施した「世代別のお金の使い方に関する調査」によると、毎月自由に使える金額は、全体では「2万円~3万円未満」が18.4%と最も多かったということです(「ロイヤリティ マーケティング」調べ)。
20歳~27歳における金額別の割合を表1にまとめたので、参考にしてください。
表1
月々の「自由に使えるお金」 | 割合 |
---|---|
0円 | 9.8% |
1円~5000円未満 | 7.3% |
5000円~1万円未満 | 10.2% |
1万円~2万円未満 | 16.3% |
2万円~3万円未満 | 16.3% |
3万円~5万円未満 | 19.6% |
5万円~10万円未満 | 10.6% |
10万円~20万円未満 | 6.1% |
20万円以上 | 3.7% |
※株式会社ロイヤリティ マーケティング「世代別のお金の使い方に関する調査」を基に筆者作成
今回の事例では手元に残るお金が「月6万円」ということなので、アンケート調査の結果と見比べてみると決して少なくはない金額であることが分かるでしょう。
また同調査によると、「毎月自由に使えるお金を何に使いたいか」という質問に対しては「旅行/観光」「外食/食事」という回答が特に多いという結果になりました。
さらに「貯金」「投資」と回答した人を世代別に分けると、若い世代ほど貯金や投資志向が高いことが分かります。
年代ごとの必要な資金とその内訳は?
手取り18万円で月々6万円のお金を自由に使えるのであればよいほうかもしれませんが、年代が変わると必要な資金やその内訳が変わってくるため、将来を見据えてお金の使い道を考える必要があります。
総務省統計局の家計調査を基に、年齢別にみた二人以上の世帯における暮らしの特徴をまとめました。
今後、自由に使えるお金がどんどん減っていく可能性があることも含めて、将来のことを考えてみるとよいでしょう。
30歳未満は住居費・30代は子ども用衣料費が多い
30歳未満だと借家に住んでいる割合が高いため、家賃など住居費の支出が多くなる傾向にあるようです。
また、30代になると幼児のいる割合が高くなることから、ほかの年代に比べて、子ども用洋服や子ども用下着・子ども用靴など、子ども用衣料費の支出が増えるのが特徴です。
40~50代は教育関係費が多い
40~50代では、支出の中でも子どもの教育関係費が占める割合が高くなります。
特に、50代になると子どもが大学に進学して親元を離れて暮らすようになる世帯も出てくるため、子どもへの仕送り金の支出が多いようです。
60代はスポーツ施設使用料が多い
60代では「スポーツ施設使用料」の支出金額が増えてくる傾向があります。
ゴルフプレー料金やスポーツクラブ使用料など、健康を意識し始める60代ならではの支出増加と考えてよいでしょう。
「自由に使えるお金」が6万円あれば少ないほうではない
アンケート調査の結果によると「月々の自由に使えるお金」は、全体では「2万円~3万円未満」と答えた人の割合が最も多かったようです。
20歳~27歳の世代においても、「3万円~5万円未満」の割合が最も多いという結果となっており、今回の事例では「手取り18万円」で「自由に使えるお金が6万円」ということなので、アンケート調査の結果と比べるとある程度余裕のあるほうだと考えてよいでしょう。
しかし、年齢を重ねるとともに、月々に必要となる資金は変わっていきます。
将来のことも見据えたうえで、自由に使えるお金がいくらあれば安心なのかを計算しておいたほうがよいかもしれません。
出典
株式会社ロイヤリティ マーケティング 公開レポート 世代別のお金の使い方に関する調査
総務省統計局 家計調査 家計簿からみたファミリーライフ 第4章 年齢階級別に見た暮らしの特徴
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー