更新日: 2024.06.17 年収
「もう少し収入に余裕ができてから…」と、今すぐの結婚をためらう彼。年収いくらくらいあれば結婚できるの?
また、お金の工面には時間がかかる可能性があるため、早い段階から少しずつパートナーと話し合うことも大切です。今回は、結婚生活で必要な年収や、結婚式で必要な費用などについてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
結婚できると思う年収はいくら?
当人同士がどれくらいの収入を望んでいるのかを知ることは、結婚を判断する年収の目安になるでしょう。
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が行った「20代の金銭感覚についての意識調査2024」によると、結婚をしたいと思える年収で最も多い割合は「年収500万円あれば」で16.1%でした。次に多い割合は「年収600万円あれば」で10.9%です。なお、年収に関係なく結婚したい、したくないといった意見は除いています。
夫婦2人以上の世帯では実際にどのくらいの支出がある?
結婚を考えるうえでは、理想の年収だけでなく実際に必要な支出も知っておくことも大切であるといえるでしょう。結婚生活で必要な費用は、夫婦が望む生活レベルや条件によって異なります。今回は、二人以上の世帯の平均支出から、おおよその生活費を確認してみましょう。
総務省統計局が公表している「家計調査報告〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、二人以上の世帯かつ勤労者世帯の平均支出は月額43万2269円です。年間にすると518万7228円となり、2人で生活するには年間500万円以上の生活費がかかる可能性があります。
一人で2人分の生活費を賄う場合、税金などの兼ね合いで一概にはいえませんが、年収に換算すると600~650万円程度は必要となるかもしれません。ただし、住んでいる地域や収入状況によっては支出をおさえられるケースもあるため、想定される必要年収よりも少なくても生活できる場合もあるでしょう。
結婚式をしたいなら結婚式費用の貯金も必要
結婚をするにあたって、結婚式も行いたいと考える方もいるでしょう。もし結婚式を実施する場合は、結婚後の生活費とは別に結婚式用の費用を貯金しておく必要があります。
カネとホンネ調査研究所が行った「結婚式にかかる費用についてのアンケート」によると、結婚式にかかった費用で最も多い割合は300万~399万円でした。つまり、少なくとも300万円ほどの貯金が必要であるといえるでしょう。
300万円を1年で貯めるとすると、1ヶ月に25万円を収入から貯金へ回す計算になります。仮に夫婦で折半したとしても、一人につき1ヶ月12万5000円です。300万円を1年で貯めることは難しい可能性もあるため、普段から生活費を節約したり、結婚前から2人で結婚式のために貯金をしたりしておくことをおすすめします。
お金が必要になったときに、すぐに収入を上げられるケースは多くありません。結婚を考えているパートナーと結婚式もしたいのであれば、なるべく早い段階から話し合っておく必要があります。
一人で夫婦2人分の生活費を賄うのであれば年収600~650万円程度は必要になる可能性がある
もし結婚後に一人で夫婦2人分の生活費を賄うとすると、年収600~650万円程度は必要となる可能性があります。ただし、住んでいる地域の生活状況や共働きなどの場合は、生活費の負担をおさえられるため、必要とされる年収ではなくとも十分に生活できる場合もあるでしょう。
さらに、結婚式も行いたいと考えているのであれば、生活費とは別で結婚式のための資金も工面する必要があります。そのため、結婚後の生活費を節約して資金を貯めたり、結婚する前に2人で資金をコツコツと貯めておいたりする方法も考えられます。いずれにせよ、2人で結婚後の生活費などをシミュレーションして十分に話し合っておくことが大切といえるでしょう。
出典
総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要(11ページ)
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 20代の金銭感覚についての意識調査 2024 (27ページ)
カネとホンネ調査研究所 結婚式にかかる費用についてのアンケート調査【PRTIMES】
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー