更新日: 2024.07.21 年収

新卒で手取り22万円、実家暮らしです。「小遣い5万円を引いて残りを実家に入れている」と友人に話したら驚かれたのですが、おかしいですか?

新卒で手取り22万円、実家暮らしです。「小遣い5万円を引いて残りを実家に入れている」と友人に話したら驚かれたのですが、おかしいですか?
社会人で実家暮らしをしている方のなかには、毎月家にお金を入れている方もいるでしょう。一方で、いくら入れればよいのか迷っている方もいるかもしれません。
 
そこで今回は、実家暮らしの方が家にお金を入れている割合や、実際に入れている金額についてまとめました。また、実家に入れるお金の決め方もご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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実家にお金を入れている人の割合は?

まずは、実家で暮らしている方のなかで、どの程度の割合が家にお金を入れているのかを見てみましょう。
 
保険マンモス株式会社のアンケートによると、実家暮らしの方で家にお金を入れている割合は全体の74%とのことです。年代別に見ると、お金を入れていない年代は19歳以下が58%と最も多く、新社会人も含まれる20~30歳は36%が実家にお金を入れていないと判明しました。
 
さらに、実家暮らしをしている理由としては「お金に余裕がないから」「貯金をしたいから」などの経済的理由が全体の4割を占めているとの結果が出ています。社会人になりたての時期は、希望するよりも収入が少ないケースも想定できるため、実家にお金を入れる余裕がない方もいるのかもしれません。
 

毎月実家に入れる平均額

次は、実際にどのくらい実家にお金を入れているのかを見てみましょう。同調査によると、全年代の平均額は4万257円とのことです。年代別だと表1の結果となりました。
 
表1

年代 平均額
19歳以下 2万5663円
20~30歳 3万3623円
31~40歳 4万1875円
41~50歳 4万6970円
51~60歳 4万5000円
60歳以上 17万5000円

※保険マンモス株式会社「実家暮らしの方へのアンケート」を基に筆者作成
 
表1より、年齢が上がるほど実家に入れるお金は増えている傾向にあります。ただし51~60歳は少々下がっているようです。
 
20~30歳を詳しく見てみると、最低額5000円~最高額15万円と金額に幅があります。今回のケースの場合、手取り22万円から小遣い5万円を差し引くと、17万円を実家に入れていることが分かります。20代で17万円は、同調査における最高額を上回る結果となりました。
 

実家に入れるお金をどのように決めればよいのか?

実家にお金を入れている方の平均額が分かったところで、どのように金額を決めればよいのか迷ってしまう方もいるでしょう。妥当な金額は、家庭環境や経済的状況によっても異なります。
 
ここで、一人暮らしをした場合にかかる支出を見てみましょう。
 
総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、単身世帯にかかる1ヶ月の総消費支出額は平均16万7620円とのことです。なおこの金額には、税金や保険料などの非消費支出は含まれていないため、もう少し支出が増えることが予想されます。
 
上記の消費支出のなかから、実家にいれば費用がかからない部分の内訳を見てみると、食料が4万6391円、住居が2万3815円、光熱・水道が1万3045円です。合計すると8万3251円となります。
 
この約8万円を実家に入れる金額の目安にするのもよいでしょう。ただし、収入が少ない、貯金をする必要があるなどの事情から実家に入れるお金が限られてしまう場合には、家族で相談して決めることが大切です。
 

20~30歳で実家に入れている平均額は3万3623円|状況によって異なるものの実家に17万円入れるのは高額にあたる

今回の調査結果にて、新卒も含まれる20~30歳の年代が実家に入れているお金の平均は3万3623円であると分かりました。ただし、最低額5000円~最高額15万円と家庭によって金額には差があります。
 
今回のケースでは、17万円ほどを毎月実家に入れていることから、平均値を上回る結果となりました。ただし、双方が納得のうえであれば問題ないでしょう。金額を決める際は、家庭環境や経済状況を考慮しつつ家族で話し合うことが大切です。
 

出典

保険マンモス株式会社 実家暮らしの方へのアンケート(PR TIMES)

総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)平均結果の概要 II 総世帯及び単身世帯の家計収支 表II-1-2 消費支出の費目別対前年実質増減率-2023年-(15ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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