更新日: 2024.08.15 年収
初めてのボーナスは「1ヶ月分」でした。社会人1年目ですが、平均と比べどうなのでしょうか?
本記事では、新入社員のボーナスの平均額や、その後の見通しについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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新入社員のボーナス額の平均は?
株式会社産労総合研究所の「2024年度 決定初任給調査」によれば、77.5%の企業が新卒者に何らかの夏季賞与を支給していることが分かりました。支給方法として最も多かったのは「一定額(寸志等)を支給」で65.7%、次いで「在籍期間の日割り計算で支給」が18.2%と続きます。そのほかにも「日割り以外の一定割合で支給」している会社もありました。
平均支給額は、最終学歴が大学卒業の場合と高校卒業の場合で、それぞれ以下の通りです。
●大学卒業:9万4112円
●高校卒業:7万5076円
また同調査により、新入社員に対する夏季賞与額は大学卒業・高校卒業ともに「5万~10万円未満」が最も多いことも分かっています。就職して間もない場合には試用期間を設け、その期間は独自の給与とする会社もあるようです。そのため、想定していたよりもボーナスの額が少ない場合があります。
さらに、同調査によれば、学歴別の初任給額水準は以下の通りです。
●高校卒業:18万8168円
●専門学校卒業(3年修了の場合):20万7015円
●専門学校卒業(2年修了の場合):20万2425円
●高専卒業・技術:20万9174円
●短大卒業・事務:20万625円
●大学卒業:22万5457円
●大学院卒業(博士):25万2089円
●大学院卒業(修士):24万7702円
以上より、事例の新入社員の学歴がいずれの場合でも、初めてのボーナスが1ヶ月分であれば、平均より高い方であると考えられるでしょう。
ボーナスの支給要件は会社によって違う
初めてのボーナスが想像より安かったという方もいるでしょう。ボーナスの支給要件は会社によってそれぞれ違い、支給するタイミングや回数、金額は全て会社が決められます。そのため、もし自分のボーナスが何によって決められるかを知りたい場合には就業規則や労働契約を確認しましょう。代表的なボーナスの種類としては、以下が挙げられます。
●基本給連動型賞与
●業績賞与
●決算賞与
基本給に沿って業績にかかわらず与えられるものもあれば、業績によって賞与の有無が変わるものもあります。自分の会社の賞与がどの種類に該当するか確認しておきましょう。
さらに、会社の業績や勤続年数、また業界によっても賞与は変わります。例えば、厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によれば、年代ごとの年間賞与の平均は表1の通りです。
表1
年齢 | 賞与額 |
---|---|
~19歳 | 15万700円 |
20~24歳 | 38万2200円 |
25~29歳 | 65万5500円 |
30~34歳 | 79万9300円 |
35~39歳 | 92万6100円 |
40~44歳 | 101万2800円 |
45~49歳 | 108万1300円 |
50~54歳 | 115万9100円 |
55~59歳 | 115万5700円 |
60~64歳 | 69万2000円 |
65~69歳 | 35万800円 |
70歳~ | 22万8900円 |
※「令和4年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
表1より、年代が上がるにつれてボーナスが上がる傾向にあり、年齢や勤続年数も上昇要因であることがうかがえます。
入社してすぐのボーナスは「5~10万円未満」のことが多い
調査によれば、高校卒業以上の学歴においては新入社員に対する夏季賞与額は「5〜10万円」が最も多いようです。今回のケースである「給与1ヶ月分」は、初めてのボーナスの額としては多い方といえるでしょう。さらに、次回の賞与額が上がる可能性もあります。
また、勤続年数や業績によってボーナスの金額が変動する企業がほとんどなので会社へ引き続き貢献していく気持ちも大切です。自身のボーナス規定についても確認しておきましょう。
出典
株式会社産労総合研究所 2024年度 決定初任給調査 新入社員の夏季賞与(2024年度 決定初任給付帯調査) (2)初任給額の水準、(3)新卒入社者の夏季賞与・一時金の支給状況と支給額
e-Stat政府統計の総合窓口 厚生労働省令和4年賃金構造基本統計調査 2学歴、年齢階級、勤続年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額 産業計
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