更新日: 2024.08.27 年収
マグロ漁はいつ頃行われるの? 期間や年収はどれくらい?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
マグロ漁の時期
マグロは世界中の海に生息しており、漁獲される地域によって、旬の時期や身質・色合いが異なります。主なマグロの種類とその旬の時期は以下の通りです。
・クロマグロ(本マグロ):日本近海では主に12月から1月が旬
・ミナミマグロ(インドマグロ): 南半球に生息しており、日本の春から初秋(4月から9月)が旬
・ビンチョウマグロ(ビンナガマグロ): 通年を通して漁獲されるが日本近海では初秋から冬(8月から12月)
日本近海で漁獲されるマグロについては、一般的に本マグロは冬、メバチマグロは秋、キハダマグロは春から夏にかけてが最も美味しいとされています。
なお、冷凍マグロよりも生のマグロの方が美味しいというイメージがありますが、現在では冷凍技術が進歩しています。遠洋漁業により世界中の産地を巡って、その時期の最も美味しいマグロを求めて漁が行われています。
マグロ漁の期間
以前は1年以上の航海が一般的で、時には1年8ヶ月に及ぶこともありましたが、現在は状況が異なるようです。今では約10ヶ月間の航海が主流であり、その後、日本で40~50日間の休暇を取るとされています。
マグロ漁師の収入
遠洋マグロ漁船の給料は、固定給が比較的低く、歩合給が高く設定されている傾向があるようです。そのため、漁獲量が多い場合、未経験者でも月収40~50万円程度を稼げる可能性があるようです。
未経験者が初めて乗船すると「員級B」となり、月額30万円~34万円、が保証されるといわれています。2年程度経験を積むと「員級A」に昇格し、月額38万円~42万円程度になるとされています。
なお海技士の資格を取得して一等航海士になると月額48万円~58万円、船長や機関長になると月額64万円~72万円程度を得られる可能性があります。
船上でのマグロ漁の労働は過酷
船上でのマグロ漁の労働は非常に過酷です。以下のような要素がその過酷さを物語っています。
・長時間労働
・危険な作業環境
・長期間の航海
マグロ漁では、1日の労働時間が15時間から20時間に達することもあります。延縄(はえなわ)を仕掛ける作業や回収する作業が非常に時間がかかるためです。
高速で巻き上げられる縄に巻き込まれる危険や、鋭い釣り針による怪我のリスクがあるとされています。また、一度海に出ると約半年近くは陸に戻れないため、船員にとって大きな精神的ストレスになることがあるようです。
マグロ漁はマグロの種類や漁場によって大きく異なる/未経験で員級Bの場合月収は約30万円~34万円
マグロ漁は、マグロの種類や漁場によって大きく異なります。クロマグロの場合、日本近海では主に12月から1月が主な漁期です。未経験者が初めて乗船する員級Bの月収は、約30万円~34万円といわれています。員級Aに昇格すると、約38万円~42万円の月収を得られる可能性があります。
とはいえ、マグロ漁は過酷なことでも知られています。自分の体力や気力が通用するのか十分に考慮し、興味がある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー