更新日: 2024.09.19 年収

「銀行員」の年収ってどのくらい? 大手企業の年収と比べるとどちらが高収入?

「銀行員」の年収ってどのくらい? 大手企業の年収と比べるとどちらが高収入?
銀行員の年収が、大手企業などと比べてどのくらい差があるのか気になる方もいるでしょう。銀行員と聞くと窓口業務を思い浮かべる方もいるかもしれません。
 
しかし、それ以外にも職種は存在し、銀行員というくくりでも年収に差があるようです。そこで今回は、銀行員と大手企業の平均年収を比較し、どのくらいの差があるのかを解説します。銀行員の仕事内容や働き方についてもご紹介しているため、参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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大手企業の平均年収

総務省の2023年の賃金構造基本統計調査によると、大手企業の平均年収とその内訳は以下の通りです。


・毎月の給与額:38万2700円
・ボーナス:118万6000円
・平均年収:577万8400円

中小企業も含めた全体の平均年収は506万9400円となっているため、大手企業の方が70万円程度高い傾向にあります。
 

銀行員の平均年収

銀行で勤務する方は、おもに窓口メインでお客様対応を行う窓口事務と、外部の企業の関係者に対して商品や投資などのサービスを営業する渉外(しょうがい)担当がいます。
 
厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、それぞれの平均年収は以下の通りです。


・銀行等窓口事務:484万6000円
・銀行、信用金庫渉外担当:636万6000円

窓口事務よりも渉外担当のほうが150万円程度年収が高いよう傾向にあるようです。両者とも20代前半から40代後半にかけて年収は右肩上がりとなっており、最高年収は窓口事務で550万4900円、渉外担当で831万4800円となっています。
 
また前述した大手企業と比べると、窓口事務は大手企業よりも90万円程度低く、渉外担当は60万円程度高い傾向にあるようです。
 

銀行窓口事務の仕事内容や働き方

銀行窓口事務は銀行のなかでは一般職と呼ばれる職種に該当し、おもに銀行に来るお客様の預金や送金、口座開設などの対応を行います。銀行における基本的な業務であり、お客様のさまざまな要望に対して、臨機応変な対応が求められるでしょう。
 
銀行窓口は基本的に15時閉店となり、閉店後は当日動いたお金の流れや計算が合っているかを確認する重要な業務も担っています。そのため、窓口での業務の一つひとつを丁寧かつ慎重に行える方が向いている可能性があります。
 
また、基本土日は休みで、イレギュラーがなければ残業も少なく働けるとされている点はメリットといえるでしょう。
 

銀行・信用金庫渉外担当の仕事内容や働き方

渉外担当は銀行のなかでは総合職という位置づけとなり、一般職の窓口業務と比べると業務内容は多岐にわたるようです。渉外担当にもさまざまあり、おもに以下のような担当に分類されます。


・金融業界の渉外担当
・百貨店の渉外担当
・代理店営業を行う渉外担当
・アフターフォロー、サービスを行う渉外担当

渉外担当は顧客への商品やサービスの提案を行う仕事で、営業職と似ている部分もあります。
 
しかし、重視される点としてはノルマなどの目先の売り上げではなく、提案やアフターフォローを中心に行い、顧客との関係構築を重視して長期的な売り上げアップを目指すことだとされています。
 
そのため、渉外担当になるためには、コミュニケーションスキルや状況判断能力などが求められるでしょう。渉外担当も基本的に土日休みですが、顧客との商談などによっては残業や休日出勤なども行うケースもあるようです。
 

銀行員の平均年収は480〜630万円程度で、職種によっては大手企業よりも平均年収は高くなる

銀行員にはおもに窓口業務と渉外担当があり、窓口業務の場合は480万円程度、渉外担当の場合は630万円程度と150万円程度の年収差があります。さらに、大手企業の平均年収は580万円程度であるため、渉外担当であれば大手企業よりも高い年収を得られる可能性があります。
 
基本的に窓口業務も渉外担当も土日休みで、イレギュラーがなければ残業も少ない職種のようですが、渉外担当は顧客との商談などによっては残業や休日出勤なども行うケースもあるようです。
 
銀行員を目指している方は、それぞれの特徴や適正なども加味したうえで、検討してみてください。
 

出典

e-Stat政府統計の総合窓口 令和5年賃金構造基本統計調査
厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag 銀行等窓口事務
厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag 銀行・信用金庫渉外担当
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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