更新日: 2024.09.25 年収
「ホテルマン(ホテリエ)」の年収ってどれくらい? 「ビジネスホテル」と「リゾートホテル」では働き方や収入に違いがあるの?
今回は、ビジネスホテルとリゾートホテルの違いや、ホテルマンの働き方・給与事情についてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
ビジネスホテルとリゾートホテルの違い
ビジネスホテルとリゾートホテルは、利用する目的が異なるため、ホテルマンの働き方も異なるようです。まずはそれぞれの特徴や、働き方についてご紹介します。
ビジネスホテルの特徴と働き方
ビジネスホテルとは、仕事で出張した際に利用することを主な目的としたホテルのことです。ビジネスで利用しやすいよう、駅や繁華街の近くなど交通の便のよい場所に立地していることが多いのが特徴です。
また、宿泊料金が手ごろな価格に設定されているホテルが多く、部屋のほとんどをベッドが占める造りで、アメニティなども最小限におさえられている傾向があります。
ただし近年は温泉付きや、寝具にこだわっているなど、宿泊だけに重点をおかないビジネスホテルもあり、ビジネスにとどまらず利用する人も増えているようです。
ビジネスホテルのスタッフは、サービスが少なく従業員数がおさえられている分、1人のスタッフが複数の業務をこなすことが多くあるようです。また、ビジネスパーソンをお客様とすることが多いため、スピーディーな対応が求められるでしょう。
リゾートホテルの特徴と働き方
リゾートホテルは、観光地や自然豊かな場所などに立地する、観光をメインとしたホテルです。
ロビーやエントランスから、その土地のイメージに合わせた造りにしたり、開放感あふれる雰囲気にしたりなど、工夫を凝らしています。客室も、睡眠を取るだけでなく、ゆったりとくつろげるように広々としており、眺望にもこだわった客室が多い傾向です。
また、レストラン・温泉・レジャー施設などのアクティビティが充実しているホテルもあり、宿泊費用はビジネスホテルと比べ高めに設定されています。
リゾートホテルで働く場合、お客様に非日常空間であるホテルでの時間を存分に楽しんでもらえるようにおもてなしすることが重要です。周辺の観光スポットを把握しておくことや、親しみやすい雰囲気を出すことなどが求められるでしょう。
宿泊業の年収
ビジネスホテルとリゾートホテルで働くホテルマンのそれぞれの収入は発表されていないので、ここでは宿泊業の年収を見ていきましょう。
厚生労働省の令和5年賃金構造基本統計調査によると、企業規模が10人以上の「宿泊業、飲食サービス業」の給与と賞与、そこから計算した年収は表1のようになります。なお、所定内給与額とは、基本給に超過労働給与額(時間外勤務・深夜勤務・休日出勤手当など)以外の各種手当を含んだ額となっています。
表1
所定内給与額 | 年間賞与その他特別給与額 | 年収 |
---|---|---|
25万9500円 | 33万6900円 | 345万900円 |
※厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
ホテルマンの平均年収はおよそ345万円となりました。ただし、この数値はホテルマン以外のサービス業の給与額も含まれた平均であるため、実際の額は異なる可能性があります。
ホテルマンの年収はおよそ345万円
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、ホテルマンの平均年収はおよそ345万円です。
なお、ビジネスホテルとリゾートホテルは、宿泊の目的が異なる点から、ホテルマンに求められることや働き方も異なるようです。福利厚生として寮を完備しているホテルなどもあるようなので、出費をおさえたい場合はそのようなホテルに勤務することも1つの方法だといえるでしょう。
出典
e-Stat 政府統計の総合窓口 令和5年賃金構造基本統計調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー