更新日: 2024.09.26 年収
地方の中小企業に8年勤め、30代になりました。年収が「300万円」に届かないのですが、同世代の人はどうやって年収を上げているのでしょうか?
国税庁の令和4年分民間給与実態統計調査によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均年収は457万6000円でした。30代で、そこまでもらっていないという人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、30代の平均年収と、収入を増やす方法についてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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30代の平均年収
国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、30歳~34歳の平均年収は、424万5000円、35歳~39歳は461万9000円です。30代後半で、給与所得者全体の平均年収を超えることになります。
ただし、同じ30代でも勤務する企業の事業所規模によって、年収に大きな差があります。事業所規模別30代の平均年収は、表1です。
表1
事業所規模 | 30歳~34歳 | 35歳~39歳 |
---|---|---|
10人未満 | 315万9000円 | 361万2000円 |
10人以上 | 374万5000円 | 406万4000円 |
30人以上 | 390万9000円 | 422万8000円 |
100人以上 | 404万9000円 | 439万2000円 |
500人以上 | 434万5000円 | 481万3000円 |
1000人以上 | 486万3000円 | 540万7000円 |
5000人以上 | 497万1000円 | 545万1000円 |
※国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」を基に筆者作成
会社の規模が大きくなればなるほど年収は高くなり、30代前半では1000人以上、30代後半では500人以上規模の会社から、全体の平均年収457万6000円を超えています。年収の額は、会社の規模でも左右されることが分かるでしょう。
30代で、給与所得者全体の平均年収を超えたい場合は、企業規模の大きい会社で働くことが1つの方法といえます。
年収が上がらない理由
年収が上がらない理由は、事業所の規模だけが問題ではありません。業種や住んでいる地域などが原因となっている可能性もあります。
民間給与実態統計調査の業種別平均年収は、14種類ある業種の中で電気・ガス・熱供給・水道業が747万2000円ともっとも高く、宿泊業、飲食サービス業が268万2000円ともっとも低い結果となっています。電気・ガス・熱供給・水道業のほうが、およそ2.8倍も年収が高いのです。
また、厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査によると、都道府県別の平均給与でもっとも高いのは東京都でひと月あたり37万5500円、もっとも低いのは青森県の24万7600円です。その差はおよそ13万円で、年間で考えると156万円もの差となっています。
これらのことからも、年収が上がらない理由は、働いている業種や居住地の給与水準が低いことが原因となっている可能性もあります。
30代が年収を上げるためのポイント
年収を上げるためには、3つのパターンが考えられます。
1つ目は、今の会社で昇給や昇進を狙う方法です。そのためには、資格の取得や業績を上げて高い評価をもらうことなどが考えられます。2つ目は、投資などの不労所得や副業で今の給与にプラスアルファの収入を得る方法です。
最後の1つは、転職をする方法です。転職も、現在の仕事と同じ業種で、より高い評価をしてもらえるような会社に転職する方法と、もともと全体的な年収の高い業種に転職する方法があります。現状を分析し、どのような方法を取るべきか考えるとよいでしょう。
30代の平均年収は300万円台~500万円台。年収を上げるにはスキルアップや転職を目指そう
30代の平均年収は300万円台前半~500万円台で、企業規模が大きくなるにつれて、年収が上がっていきます。今以上に年収を上げたい場合は、より企業規模の大きい会社に転職する方法もよいでしょう。
ほかにも年収を上げる方法としては、スキルアップや資格取得で今の会社で昇給を狙う方法や、本業プラス副業や投資で収入アップする方法などがあります。ワークライフバランスや、今後の生活設計などを考慮し、収入アップを狙いましょう。
出典
国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査 調査結果報告
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー