娘は「看護師」を志望しているそうです。「年収」はいくらくらいで、どういった「階級」があるのでしょうか?
配信日: 2024.10.10
本記事では、看護師の年収について、具体的な数字や階級による収入の違いを解説します。ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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看護師の階級と役割
看護師には、いくつかの階級が存在し、それぞれが異なる役割を担っています。
一般的に、新卒の看護師は日常の看護業務や患者のケアを担当します。その後、経験を積むことで「主任看護師」や「副看護師長」へと昇進し、現場のリーダーとなり、若手看護師の指導を行っていくのです。
「看護師長」や「看護部長」といった管理職に就くと、病院全体の看護業務の管理や運営に関与し、組織のマネジメントを担当するとされています。
いずれの階級でも、患者の健康と安全を守るという重要な使命を果たす必要があります。
階級ごとの収入は?
次に、階級ごとの収入についてみていきましょう。人事院の「令和5年職種別民間給与実態調査」によると、表1のようになっています。
表1
階級 | 月収 |
---|---|
総看護師長 | 53万142円 |
看護師長 | 45万5956円 |
看護師 | 38万837円 |
准看護師 | 30万6113円 |
※人事院「令和5年職種別民間給与実態調査の結果」より筆者作成
以上を踏まえると、看護師の年収は以下の通りになります。
●准看護師:約367万3356円
●看護師:約457万44円
●看護師長:約547万1472円
●総看護師長:約636万1704円
看護師の収入は、階級などによって大きく異なるようです。なお、これに加えて夜勤手当や残業手当、ボーナスも収入に大きな影響を与えると考えられます。
キャリアアップには実績と資格が必要
看護師が経験を積み、管理職へとキャリアアップするためには、多くの実績が必要だといわれています。
●看護主任:10年以上の臨床経験
●看護師長:10年~20年の臨床経験と管理職経験
●看護部長:30年以上の臨床経験と管理職経験
看護師として役職に就く際に必要な資格はないようですが、病院によって公益社団法人日本看護協会認定の「認定看護管理者」という資格が必要なケースがあるとされています。
認定看護管理者の資格を取得するためには、実務経験5年以上に加えて、さまざまな条件を満たすことが必要です。
キャリアアップに必要な能力
看護師がキャリアアップを目指す際に必要とされる能力は、次のようなものがあります。
●臨床知識と技術
●コミュニケーション能力
●問題解決能力
●リーダーシップ
●マネジメント力
臨床知識と技術は基礎中の基礎であり、これを日々の業務で磨くことが不可欠です。また、コミュニケーション能力も重要だと考えられます。患者やその家族と良好な関係を築き、適切なケアを提供するためには、信頼関係が欠かせません。さらに、同僚や他の医療スタッフと円滑に連携することも、チーム医療においては不可欠なスキルだといえるでしょう。
加えて、問題解決能力もキャリアアップには欠かせないと考えられます。看護師は、日常的に直面するさまざまな問題や課題を迅速かつ適切に解決する力が求められるでしょう。また、リーダーシップも必要になると考えられます。特に、管理職を目指す場合、チームをまとめ、業務を円滑に進めるためのリーダーシップが求められるでしょう。
まとめ
看護師の年収は約457万で、階級などによって大きく異なるようです。なお、これに加えて夜勤手当や残業手当、ボーナスも収入に大きな影響を与えると考えられます。看護師がキャリアアップを目指す際に必要とされる能力は、臨床経験やコミュニケーション能力など、さまざまなものが考えられます。
看護師は手に職がつけられるなど、さまざまな理由から比較的人気がある職業です。しかし、人の命を預かるという点で非常に大きな責任を伴う仕事だといえるでしょう。
出典
人事院 令和5年職種別民間給与実態調査の結果 表5
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー