上京した就職1年目の息子は、手取り収入が「17万円」とのこと。都内で働く高卒だと平均的なのでしょうか?
配信日: 2024.10.20
そこで今回は、都内で働く高卒の平均初任給を調べてみました。都道府県別・産業別の平均年収や給与をアップさせる方法についてもご紹介しますので、参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
都内で働く高卒の初任給は?手取り「17万円」と比較
東京労働局職業安定部の「学卒者の初任賃金」によると、高卒者の初任給は18万9200円で、前年から4.1%増加したとのことです。一般的には初任給から雇用保険、所得税が引かれ、初任給の翌月からは厚生年金保険料や健康保険料が引かれます。それで手取り額を計算する場合は、額面給与額の75%から85%程度であると考えられます。
就職1年目の給与額が18万9200円の場合、手取り額を80%で計算すると15万1360円です。上京して就職したばかりの子どもの手取り額が17万円である場合、同じ都内の高卒者の平均と比較しても1万8640円ほど多いことが分かります。
都内で就職すると給与は高い? 手取り17万円の息子は高給取りになる?
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、都道府県別賃金(男女計)で最も高いのは東京都の36万8500円でした。次いで神奈川県の35万400円、兵庫県の34万円と続きます。全国平均が31万8300円であることから、都内では給与が高くなる可能性があると想定できます。
しかし都内だから給与が高いとは限らず、業種によっても平均賃金は大きく異なります。産業別に平均賃金を比較すると、「電気・ガス・熱供給・水道業」が41万200円で最も高く、「学術研究、専門・技術サービス業」の39万6600円が続きます。
就職1年目での手取り17万円は現時点で高卒の平均よりも高いですが、業種によって昇給のペースは異なるため、都内で就職したからといって必ずしも高給取りになるとは限らないでしょう。
都内で働く高卒の息子が給与アップを目指す方法
せっかく上京して就職し、ほかの高卒者の平均よりも多い給与をもらっているのなら、今後も昇給して高給取りになってほしいと思うかもしれません。都内で働く社会人が給与アップを目指す方法には、以下のようなものがあります。
・今の会社でスキルや知識を積めるか確認する
専門スキルや知識を積める仕事内容であれば、努力次第で今後も昇給・昇格が望めるでしょう。そうでなければ昇給ペースは遅く、何十年後に同じ仕事をしていても給与は今と大差がない可能性もあります。今の仕事内容が特にスキルや知識を必要としない場合でも、資格取得や語学学習などで自己啓発を行っていれば、将来の転職などで有利になるかもしれません。
・独立や起業も視野に入れる
会社員として働き続ける場合、役員や社長などを目指すのではない限り、年収には上限があります。「年収1000万円」のように大きな目標を持って働きたい人は、業績が直接収入につながるよう独立や起業を目指せるかもしれません。ただし稼げないリスクも理解したうえで、慎重に準備を進めていく必要があります。
上京して就職1年目の息子が手取り17万円であれば都内で働く高卒者の平均よりも多い!
高卒で上京して就職したとき、1年目に手取り17万円であれば、都内の高卒者の平均初任給と比較して1万8640円ほど高いことが分かりました。一般的に東京都の平均給与は全国平均よりも高い傾向にありますが、業種によっても平均賃金は大きく異なるため、都内に就職したからといってこのまま給与アップを続けて高給取りになるとは限りません。
都内で働く高卒の社会人が給与アップを目指すには、今の会社でスキルや知識を積めるか確認するといいでしょう。仕事内容が特にスキルや知識を必要としない場合でも、資格取得など自己啓発を行っていれば、将来の転職などで有利になるかもしれません。年収1000万円のように収入面で大きな目標を持つ場合は、独立や起業も視野に入れられるでしょう。
出典
東京労働局職業安定部 学卒者の初任賃金(令和6年3月新規学校卒業者の求人初任給調査結果)(8ページ)
厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査の概況(10、15ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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