更新日: 2024.11.06 年収

子どもの頃「ケーキ屋さん」になるのが夢だったなと思い出しました。実際に「パティシエ」になると、どのくらいの収入を得られるのでしょう?

子どもの頃「ケーキ屋さん」になるのが夢だったなと思い出しました。実際に「パティシエ」になると、どのくらいの収入を得られるのでしょう?
「パティシエ」は子どもに人気の職業です。定期的に行われる「将来就きたい職業」のランキングでは、直近だと10位以内にランクインしています。小さい頃「パティシエになりたい」と憧れている方もいれば、子どもに「将来はパティシエになりたいので、製菓学校にいきたい」と相談されている方もいるでしょう。
 
では、パティシエになると、どのくらいの収入を得られるのでしょうか。本記事では、パティシエの平均年収や年収を上げる方法を紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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パティシエの平均年収はどのくらい?

株式会社カカクコムが運営する求人ボックスの調査によると、パティシエの平均年収は約382万円(2024年10月30日現在)でした。月給で換算すると32万円、初任給は21万円程度が相場のようです。アルバイトの時給は1090円、パートや派遣社員の時給は1499円が平均となっています。
 
パティシエの主な仕事は、ケーキをはじめとするお菓子やデザートの制作です。パティシエとして就業するためには、製菓学校や調理師専門学校を卒業したうえでケーキ店やホテル等に就職するのが一般的です。学校で学ぶ期間を含めれば、一人前になるまでには10年近くかかる可能性もあります。
 
高い技術と経験が必要とされる割には、給与が安いと感じる方もいるかもしれません。しかし、給料は279〜564万円と幅があります。職場や働き方、立場によって給与は大きく変わってくるでしょう。

 

日本の平均年収よりは低めの傾向

国税庁の調査によると、1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は458万円です。また、男性の給与所得者の平均は563万円、女性は314万円です。単純に比較した場合、パティシエの平均年収約382万は正社員の給与としては平均より低めです。
 
また、パティシエは「見習いのときは勤務時間が長い」「重い食材を運ぶなど体力勝負」といった厳しさもあります。憧れだけでは続かない職業だといえるでしょう。

 

パティシエとして働きながら給与をアップさせるコツ

パティシエとして働きながら給与をアップさせるには、以下のような方法が有効です。
 

・経験を積み、技術を磨く
・コンクールに入賞する
・製菓衛生師免許・菓子製造技能士などの資格を取得する
・大規模な会社に転職する

 
コンクールに入賞すれば知名度が上がり、条件のよい転職先に恵まれることもあるでしょう。また、パティシエとして働くのに資格は必要ありません。しかし、資格を取得していれば技術を客観的に証明できるメリットがあります。
 
また、パティシエは独立・開業ができる職業でもあります。「知名度が高まり、名指しでお菓子を作ってほしいという依頼が増えた」「よい物件が見つかった」「技術を身につけて1人でやっていく自信がついた」といった場合は、独立したほうが収入が増える可能性もあるでしょう。
 
その一方で、お菓子作りに集中したい場合は、大きなホテルなど安定した職場に転職しても給与が増える可能性があります。どの方法がよいかは、時期や社会情勢によって異なるので、よく考えて検討しましょう。

 

パティシエの給与は経験や技術・職場の規模等で変わる可能性が高い

パティシエの給与は経験や技術・職場の規模等で変わる可能性が高い職業です。見習いのうちは給与が低い傾向があります。しかし、努力次第で高い給与を得られる可能性も十分にあるでしょう。
 
通常の会社員のように「長く勤務していればそれだけである程度給与がアップする」といった仕事ではありませんが、その分やりがいも感じられます。子どもが「パティシエになりたい」と真剣に相談してきたら、給与のことも含めて働き方を親子で考えてみてもよいでしょう。

 

出典

求人ボックス求人ナビ パティシエの仕事の年収・時給・給料
国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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