更新日: 2024.11.27 年収

高卒で20代のうちに「手取り20万円」以上稼ぐことは可能でしょうか?大学を卒業している人と年収はどのくらい変わりますか?

高卒で20代のうちに「手取り20万円」以上稼ぐことは可能でしょうか?大学を卒業している人と年収はどのくらい変わりますか?
高校を卒業してから進学せずに働きに出る方もおり、そこで気になるのは、学歴による給料の差でしょう。高校卒業でも手取り20万円以上を目指せるか、また、大学を卒業している人と年収はどのくらい変わるか、気になる方もいるのではないでしょうか。
 
今回は、高校卒業と大学卒業で学歴による年収の差はどれくらいなのかについて調べました。高校卒業でも早いうちから手取り20万円以上を稼ぐ方法についてもご紹介しますので参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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高校卒業と大学卒業の年収はどのくらい変わる?

表1にて、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に、高校卒業と大学卒業の賃金を比較しました。
 
表1

年齢 高校卒業 大学卒業
~19歳 19万1500円
20~24歳 21万6200円 23万9700円
25~29歳 24万700円 27万2600円
年齢計 28万1900円 36万9400円

出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
 
高校卒業と大学卒業では、年齢計の賃金を年換算するとそれぞれ338万2800円と443万2800円で、105万円の差があります。20代前半の平均賃金を年換算した場合でも、それぞれ259万4400円と287万6400円で、その差は28万2000円です。
 

高校卒業でも手取り20万円以上稼ぐことは可能? 高収入を稼ぐ方法

一般的に、手取り額は総支給額の75~85%ほどだと言われています。手取り20万円以上を稼ぐには、給料の総支給額が最低でも24万円ほど必要です。前述の調査によると、大学卒業では20代前半で手取り20万円を達成できますが、高校卒業では20代後半またはそれ以上になってからであると分かります。
 
しかしこれはあくまでも平均値で、高校卒業でも以下のような方法で早いうちに手取り20万円以上を稼げる可能性があります。
 

実力主義の仕事を選ぶ

営業職や販売職のように、歩合制やインセンティブ(報奨金制度)を導入している仕事で結果を出すことで、高収入を得られる可能性があります。学歴や資格の有無よりも、結果が重視されるため、未経験でも採用してもらいやすいでしょう。ただし給料は成績に左右され、収入が安定しないリスクもあります。
 

体力勝負の仕事を選ぶ

建設・土木業や運輸業など、体力が必要な仕事も収入が高く設定されている傾向にあります。厚生労働省が公表している「令和5年賃金構造基本統計調査」では、建設業の平均賃金は20代前半で23万3500円、運輸業では22万5000円で、高校卒業の同年代の平均よりも高くなっていることが分かります。
 
高校卒業でも体力に自信があれば、手取り20万円以上を稼げる可能性があるでしょう。年齢が上がるにしたがって体力が落ちてしまうため、長く続けるにはキャリアを積んで監督・管理をする役職者を目指すことも大切です。
 

専門知識・スキルが必要な仕事を選ぶ

ITエンジニアのように、スキルを身に付けられれば学歴・経験に関係なく稼げる仕事があります。厚生労働省の同調査では、情報通信業の平均賃金は20代前半で24万3100円です。
 
ほかにも、宅地建物取引士やファイナンシャルプランナーなどの職業は高卒の場合でも取得可能な資格を生かして、高収入を目指せるかもしれません。
 

高校卒業と大学卒業の年収差は100万円以上! 仕事を選べば手取り20万円以上は可能

高校卒業と大学卒業の賃金を比較してみたところ、全年齢の平均賃金では年間で105万円の差があることが分かりました。20代前半でもその差は28万2000円で、年齢が上がるにしたがって差は広がると考えられます。高校卒業の場合、20代後半になってから手取り20万円以上を達成できるようです。
 
高校卒業でも、仕事を選べば早いうちに手取り20万円以上を稼げる可能性があります。
 
例えば営業職や販売職のような実力主義の仕事、建設・土木業や運輸業など体力勝負の仕事は、学歴に関係なく仕事量をこなすことで高収入が得られるでしょう。専門知識やスキルが必要な仕事も、資格取得や自分の腕次第で手取り20万円以上を稼げるかもしれません。
 

出典

厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査の概況(8、10ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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