更新日: 2024.11.28 年収
年収1500万円超えの「富裕層」は日本に何%いる?
今回の記事では、年収1500万円以上の人の割合はどのくらいなのかを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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日本の平均年収
まずは、日本の平均年収がどのくらいなのかをみてみましょう。
国税庁長官官房企画課が公表している「令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-」によると、給与所得者数5967万人の平均年収は458万円となっています。
男女別で比較すると、男性は563万円、女性は314万円です。雇用形態別では、正社員が523万円、正社員以外の雇用形態が201万円となっています。年収は雇用形態などの状況によって差があることが分かります。
年収1500万円以上の割合
平均年収が458万円とすると、年収1500万円は遠く感じるという人もいるでしょう。
では、年収1500万円以上の人の詳細をみてみましょう。同調査によると、年収1500万円以上の人は、全体の1.4%という結果になっています。詳細は表1の通りです。
表1
年収 | 割合 |
---|---|
1000万円超1500万円以下 | 4.0% |
1500万円超2000万円以下 | 0.8% |
2000万円超2500万円以下 | 0.3% |
2500万円超 | 0.3% |
出典:国税庁長官官房企画課「令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-」を基に筆者作成
年収1000万円超1500万円以下の割合は4%という結果ですが、1500万円を超えると割合が低くなることが分かります。表1の結果から、年収1500万円以上稼いでいる人の割合はかなり少ないといえるでしょう。
年収1500万円以上の職種
次に、どのような職種が年収1500万円以上を実現できるのかについて、厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「jobtag」を基に解説します。いわゆる「お金持ち」を目指す人は、ぜひ参考にしてみてください。
医者
医者は高年収の職種として思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。専門分野にもよりますが、年収1000万円以上の方もいるようです。内科医や外科医の平均年収は1436万5000円となっており、開業すればさらに高年収を得ることもできるでしょう。
しかし、医者は簡単になれるものではなく、知識や実績が必要不可欠です。人の命を扱うため、非常に責任の大きい仕事といえるでしょう。医者は年収ベースで考えるのではなく、仕事内容も理解して目指すことが重要です。
大学・短期大学教員
大学の教員には講師や准教授などさまざまな職階があります。中でも大学教授は一番上の階級で、教えるだけでなく研究や講演なども行います。大学教授は助手、講師、准教授と段階を踏まなければなることができないようです。また、大学教員の平均年収は1074万7000円と高年収です。
パイロット
パイロットも年収が高い職種の一つです。貨物を運んだり、ヘリコプターを操縦したりとパイロットの仕事はさまざまです。中でも旅客機は、乗客を乗せて操縦をするため、責任の大きい仕事といえるでしょう。
パイロットは航空大学校に通い、訓練を経てなることができます。専門職の中でも人気が高く、平均年収は1779万円となっています。知識や技術は必要ですが、パイロットになれば年収も高く安定した生活を送ることができるでしょう。
年収1500万円以上の割合は少なめ
今回の記事から、年収1500万円以上の人は少ないことが分かりました。高年収の職種も一部紹介しましたが、どの職業も誰もが簡単になれるものではなく、知識や技術・実績が必要でしょう。
出典
国税庁長官官房企画課 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-(7、22ページ)
厚生労働省 職業情報提供サイト jobtag
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