看護学校へ通っていますが「看護師」と同時に「保健師」の資格も取るか迷っています。両方を取得するメリットや年収の違いを教えてください。
配信日: 2024.12.18
そこで今回は、保健師の仕事内容や看護師との年収の違いについて調べてみました。保健師の資格を取得する方法や、看護師と同時取得するメリットもご紹介しますので、参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
保健師の仕事内容は? 看護師との年収の違い
厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、保健師はおもに保健所・市町村など自治体に勤務して「保健、医療、福祉、介護などの分野で、乳幼児から高齢者までのすべての住民を対象に必要な保健サービスを提供」する仕事のようです。生活習慣病対策・たばこ対策・母子保健対策などを実施し、場合によっては家庭訪問で個別の健康相談に応じることもあります。
保健師として、企業や学校で社員や生徒の健康管理に携わる人もいます。例えば企業で働く産業保健師は、職場でのメンタルヘルス不調を未然に防止するためのストレスチェックを実施して、診断結果を通知するなどが主な業務です。
病気やけがをした人に診療の補助や療養上の世話をする看護師に対して、保健師は人が健康的な生活を送るための保健活動を行い、病気や介護などを未然に防ぐための施策を行うことが分かります。年収に関しては、看護師の508万2000円に対して、保健師は451万1000円です。保健師の方が平均年収が低いのは、夜勤のない職場が一般的であるなど、看護師とは労働環境が異なるからだと考えられます。
保健師の資格を取得する方法
保健師になるには、保健師国家試験に合格する必要があるようです。同試験の受験資格には、看護師国家試験に合格していることが前提です。看護系大学に通っている場合は、保健師選択課程を選択していれば受験資格を得て、看護師国家資格とのダブルライセンス取得が可能です。
それ以外のケースでは、看護系大学院で2年間、または看護大学専攻科・別科、看護短期大学専攻科、保健師養成所のいずれかで1年間の専門教育を修めると受験資格を得られます。いずれの場合も、保健師国家試験に合格すると保健師になれます。
看護師と保健師の資格を同時取得するメリット
看護師と保健師の資格を同時に取得していると、看護師として就職したとしても、生活習慣病の患者への食事指導などで保健師の知識が生かされます。勤務先によっては、保健師の資格を取得していることで資格手当がつく場合もあり、年収アップにもつながるでしょう。
保健師の資格を持っていると、転職時にも選択肢が広がるメリットがあります。病院や診療所だけでなく、保健所・保健センターといった市区町村などの公的機関や、企業・学校なども保健師が活躍できる場であるといえます。基本的に夜勤がなく、看護師と比較して残業が少ないことも考えられ、ワークライフバランスを重視する人にとって理想的な転職先になるでしょう。
看護師の方が保健師よりも平均年収は高い! 両方の資格を同時取得することで活躍の場は広がる
看護師は病気やけがをした人に診療の補助や療養上の世話をしますが、保健師は人が健康的な生活を送るための保健活動を行い、病気や介護などを未然に防ぐための施策を行うことが分かりました。年収に関しては、看護師の508万2000円に対して保健師は451万1000円で、夜勤のある看護師とは労働環境が異なることが影響を与えていると考えられます。
看護系大学では、保健師選択課程を選択していれば保健師国家試験の受験資格を得て、看護師国家資格とのダブルライセンス取得が可能です。保健師の資格も持っていると、病院や診療所だけでなく、市町村などの公的機関や企業・学校など活躍の場が広がるメリットがあります。「夜勤や残業の少ない職場でワークライフバランスを保ちたい」など、働き方の選択肢も広がるでしょう。
出典
厚生労働省 職業情報提供サイト(日本語O-NET)jobtag 保健師
看護師
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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