息子が警察官を目指しています。危険な仕事だと思いますが、実際の給料や待遇はどの程度なのでしょうか?

配信日: 2025.01.13

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息子が警察官を目指しています。危険な仕事だと思いますが、実際の給料や待遇はどの程度なのでしょうか?
警察官は、地域の安全を守る責任ある職業です。しかし、危険な場面に直面することも多いため、親として息子が目指すことに不安を感じる方もいるでしょう。
 
そこで本記事では、警察官の給料や待遇、職場環境について解説します。また、警察官という職業が持つリスクと魅力についても触れ、親御さんへの安心材料を提供していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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警察官の給料はどのくらい?

警察官の年収は、他の公務員と比較しても高めの水準にあるといわれています。平均的な年収は、年齢や階級、勤務年数によって異なります。
 
総務省の「令和5年 地方公務員給与の実態」によると、警察職の平均基本給月額は36万9082円、賞与は国家公務員と同様に基本給の4.6ヶ月分(2024年)とすると169万7777円です。これらを合計すると、年収は612万6761円になります。
 
なお、年収には基本給のほかに各種手当が含まれています。警察官は夜間勤務や休日勤務が多く、それに伴い手当が支給されるため、手当が年収の大きな部分を占めているといえるでしょう。また、勤務地によっては「地域手当」も加算されるため、都市部で勤務する警察官のほうが年収は高くなる傾向にあります。
 
さらに、昇進することで年収はさらに増加します。例えば、巡査部長や警部補といった役職に就くと、管理業務や指揮業務が加わるため、基本給が増額され、年収も大幅に上がります。
 
警察官はリスクを伴う仕事ですが、その分待遇が手厚く、安定した収入を得られる職業であるといえます。長期的に働き続けることで、十分に生活を支えられる収入が期待できるでしょう。
 

危険な仕事に見合う待遇とは? 警察官の手当や福利厚生

警察官は危険を伴う仕事であるため、そのリスクに見合った手当や福利厚生が設けられています。例えば、危険な現場での活動に対しては、警ら手当、交通整理手当、爆発物等処理手当などの「特殊勤務手当」が支給されます。また、夜勤や休日出勤など不規則な勤務体系に対しては、時間外手当や夜間手当が支給される仕組みです。
 
さらに、福利厚生も充実しています。例えば、住宅手当として賃貸物件や持ち家の場合に補助の支給や、地方公務員共済組合によって医療費の補助や将来の年金の保障、長期勤続するほど高額になる退職金制度などがあります。これらの待遇は、危険を伴う仕事を支える大きな要素となっています。
 

職場環境やキャリアパス、警察官の将来性について

警察官の勤務環境は、地域の安全を守るために多岐にわたります。交番勤務や刑事部門、交通警察など、配属先によって仕事内容は大きく異なります。初任配属先は交番や駐在所が一般的で、地域住民とのコミュニケーションを通じて経験を積むことが多いです。
 
キャリアパスとしては、一定の勤務経験を積むことで階級が上がり、より責任ある役職に就くことが可能です。また、専門分野に特化することもでき、刑事部やサイバー犯罪対策課など、興味や能力に応じた道を選ぶことができます。
 
ただし、キャリア組(警察大学校卒業生)とノンキャリア組(一般採用)では昇進のスピードや到達できる階級に違いがあります。
 
警察官は将来性においても安定しており、社会的ニーズの高い職業であることから、長期的なキャリアを築きやすい点が魅力でしょう。
 

親として知っておきたい警察官の仕事に就く魅力とリスク

警察官は、社会の安全と秩序を守るという大きな使命感を持てる仕事です。地域の人々から感謝されることも多く、息子さん自身の成長ややりがいにつながるでしょう。しかしその一方で、犯罪現場や事故対応など危険な場面に直面する可能性もあります。このため、親としてはリスクが心配になるのも無理はありません。
 
しかし、警察官はそのリスクに見合った待遇や支援を受けられるため、仕事への満足度も高い職業です。また、危険を回避するための訓練が徹底していることや、同僚との強固な連携があることも安心材料です。
 
息子さんが警察官を目指すことで、地域の安全に貢献し、社会的な意義のある人生を歩むことができます。その夢を応援しながら、家庭でのサポートを続けていくことで、息子さんの成功を後押しできるでしょう。
 

まとめ

警察官は危険を伴う仕事ではありますが、給料や待遇、福利厚生が充実しており、安定性とやりがいを兼ね備えた職業です。親としては息子さんの選択に不安を感じるかもしれませんが、職務のリスクに対しては十分なサポート体制が整っています。息子さんが安心して働けるよう、警察官の職業理解を深めて応援していきましょう。
 

出典

総務省 令和5年 地方公務員給与の実態
人事院 令和6年 人事院勧告・報告の概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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