「飛行機の整備士」はどれくらい稼げるの? 「自動車整備士」との「年収」を比較
配信日: 2025.03.26


執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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飛行機の整備士はどれくらいの年収を稼げる?
ある航空会社によると、飛行機整備士のモデル年収は「職歴8年・30歳の職員で約490万円」「職歴13年・35歳の職員で約570万円」とされています。また令和5年の賃金構造基本統計調査によると、飛行機整備士の全国平均は「605万7100円」です。
一方で、国税庁によると日本の平均年収は「460万円」となっており、経験を積むことで日本の平均年収以上の収入を得られる可能性があります。
飛行機整備士と自動車整備士の年収を比較
飛行機整備士と自動車整備士の年収などの比較は、表1の通りです。
表1
飛行機整備士 | 自動車整備士 | |
---|---|---|
平均年収 | 605万7100円 | 487万5600円 |
平均月収 | 36万2100円 | 33万700円 |
平均賞与 | 171万1900円 | 90万7200円 |
就業者数 | 6万740人 | 19万9160人 |
平均年齢 | 42.0歳 | 40.2歳 |
平均勤続年数 | 15.7年 | 14.2年 |
月間平均労働時間(残業含む) | 173時間 | 183時間 |
※e-Stat 政府統計の総合窓口「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
飛行機整備士と自動車整備士の平均年収を比較すると、飛行機整備士の方が118万1500円多い結果となりました。平均月給の差は3万円程度ですが、ボーナスに80万円程度の差があり年収の違いに影響している可能性があります。
一方で月間の平均労働時間を比べると、年収が少ない自動車整備士の方が10時間長くなっています。
また、自動車整備士は就業者数が19万9160人に対して飛行機整備士は6万740人となっており、就業者数が3分の1程度と圧倒的に少ない点が特徴だと考えられます。
飛行機整備士に必要な資格の合格率は?
飛行機整備士に必要な資格取得は難易度が高いとされており、合格率は全国平均で約20%といわれています。
飛行機整備士として働くには、航空整備士の国家資格が必要です。航空整備士には一等航空整備士と二等航空整備士があり、旅客機を扱うには一等航空整備士が必要とされています。
なお、一等・二等どちらの場合も、学科試験が年に3回、実技試験が年12回(毎月)行われているようです。
航空整備士は実務経験が必要なため、日々の業務で知識を得られる可能性があります。しかし、身につける必要のある知識と技術が非常に多いとされており、資格取得は簡単ではないと考えられます。
飛行機整備士の年収は600万円程度のため、自動車整備よりも年収が高くなる可能性がある
令和5年賃金構造基本統計調査によると、飛行機整備士の年収は605万7100円となっています。一方で、自動車整備は487万5600円となっており、飛行機整備士の方が118万円程度高くなる可能性があるでしょう。
ただし、航空整備士の資格取得は難易度が高いといわれており、合格率は全国平均で約20%とされています。航空整備士は実務経験が必要なため、日々の業務で知識を得られる可能性がありますが、身につける必要のある知識と技術が非常に多いとされており、資格取得は簡単ではないと考えられます。
出典
e-Stat 政府統計の総合窓口 令和5年賃金構造基本統計調査
国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー