日本で一番多い年齢層は「50代」って本当? ボリューム層の平均年収についても解説

配信日: 2025.04.05

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日本で一番多い年齢層は「50代」って本当? ボリューム層の平均年収についても解説
「日本で一番多い年齢層は50代」という話を耳にしたことはありませんか?
 
少子高齢化が進むなか、どの年齢層が“ボリュームゾーン”なのかは、社会保障制度や労働市場、消費動向にまで影響する重要な情報です。
 
本記事では、最新の人口データをもとに日本で最も多い年齢層を確認し、50代の平均年収や経済的な実態についても解説します。ボリュームゾーンにいる自分の立ち位置を理解したい方、これからの社会の変化を知りたい方に役立つ内容です。
FINANCIAL FIELD編集部

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日本で一番多い年齢層は50~54歳! 最新データで見る人口の現実

「50代が最も多い世代」と聞くこともありますが、本当なのでしょうか?
 
本章で、年代別の人口構成に注目して、日本で最も多い世代がどこにあるのかを見ていきましょう。
 
総務省統計局が発表した「人口推計(2025年3月1日現在)」によると、日本の年齢別人口で最も多いのは50~54歳の層(981万人)です。次いで45~50歳(866万人)、その次に55~59歳(854万人)と続きます。つまり、50代全体(50~59歳)として見ると多い層であるといえます。
 
この結果から50代の人口が突出して多いことが分かり、日本の中核世代であるといえるでしょう。
 

ボリューム層である50代の平均年収はどれくらい?

50代はキャリアの集大成ともいえる年代で、役職や経験に応じて収入が大きくなる傾向があります。では実際に、50代の平均年収はどのくらいなのでしょうか? 以下で、男女別のデータをもとに見ていきましょう。
 
パーソルキャリア株式会社(東京都港区)が運営する転職サイト「doda」が公表している、2023年の年代別平均年収データによれば、50代の平均年収は約607万円です。男女別に見ると、男性は680万円、女性は442万円となっています。
 
この数字は全体の平均年収(426万円)と比べて男性はかなり高く、50代が収入面でも働き盛りであることが分かります。これは、役職に就いていたり、長年勤続していたりすることが収入の多さに反映されていると考えられます。
 
ただし、企業規模や業種によって収入格差は大きく、同じ50代でも実際の年収は大きく異なります。例えば、大企業勤務の管理職と中小企業の一般社員では、100万円以上の差が出ることも珍しくありません。
 
また、50代は収入がピークに達する時期である反面、住宅ローンや子どもの教育費など出費も多くなる時期です。収入が高くても貯蓄に回す余裕が少ない、という家庭も少なくありません。
 

50代の立ち位置とこれからの課題

50代は仕事の経験も豊富で、組織のなかでも重要なポジションを担っている世代です。また、家庭では子育ての終盤に差し掛かる時期であり、同時に親の介護と向き合い始めるケースも増えてきます。いわゆる「サンドイッチ世代」とも呼ばれ、経済面でも精神面でも負担の大きい時期です。
 
さらに、60歳以降の再雇用や退職後の生活を見据え、今後のライフプランを立て直す必要が出てくるのもこの年代です。収入が高い50代のうちに、老後資金の準備を始めることが大切です。公的年金だけに頼らず、企業型確定拠出年金(DC)やiDeCo(個人型確定拠出年金)などの制度も積極的に活用しましょう。
 
また、健康問題も見過ごせません。高血圧や糖尿病など生活習慣病のリスクが高まる年代でもあるため、健康管理にも十分注意したいところです。
 

50代は「多くて、稼げて、忙しい」要の世代

本記事では、「日本で一番多い年齢層は50代?」という疑問を入り口に、人口構成と50代の平均年収、そしてその背景にある社会的な役割について解説しました。
 
総務省の「人口推計」によると、最も多い年齢層は50~54歳で55~59歳も3番目に多いという結果から、50代は日本社会を支える中心世代であることが分かります。しかし、収入面ではピークにある一方で、子育てや介護、将来の備えといった課題にも直面する重要な時期です。
 
今後の人生をより豊かにするためには、現在の立ち位置を正しく把握し、収入と支出、そして健康のバランスを意識した生活設計が求められます。自分の世代の特徴を理解することで、これからの選択肢をより現実的かつ前向きに考えることができるでしょう。
 

出典

総務省統計局 人口推計 -2025年(令和7年) 3月報-
パーソルキャリア株式会社 doda 2024年版 平均年収ランキング
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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