20代のうちに年収800万円は超えたい!金融業と建設業どちらの方が給料が高い傾向にある?
配信日: 2025.04.09

本記事では、これら2つの業界の平均年収やキャリアパスを比較し、高収入を実現するためのポイントを探ります。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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金融業と建設業の平均年収比較
まず、金融業と建設業の平均年収を比較してみましょう。国税庁長官官房企画課「令和5年分 民間給与実態統計調査」によれば、「金融業・保険業」の平均年収は652万円、「建設業」は548万円となっています。これらの数値から、金融業の方が平均年収が高い可能性があることが分かります。
また、求人サイトに公開されているデータによると、業種を細分化した場合、外資系金融の平均年収は約1500万円、生命保険・損害保険は約920万円と、非常に高い水準であるようです。一方、建設業でも専門的な技術を持つ職種などであれば、年収800万円も十分に見込めると考えられます。
例えば、ゼネコン(総合建設会社)の一級建築士や技術士など、特定の専門職では年収1000万円を超えるケースもあるようです。
金融業界で高収入を得るには? 20代から狙えるキャリアパス
まずは20代全体の平均年収を見てみましょう。前述の国税庁長官官房企画課「令和5年分 民間給与実態統計調査」によれば、20~24歳では267万円、25~29歳では394万円となっており、これはすべての業種を含めた平均値です。これらの数字からも分かる通り、20代で年収800万円に到達するのは、一般的にはかなり難易度が高いといえるでしょう。
しかし、金融業界の中には、20代から高収入を狙える職種も存在します。以下のようなキャリアパスが代表的です。
(1)投資銀行業務(M&Aや資本市場部門など)
企業の合併・買収や資金調達を支援する投資銀行業務では、成果に応じて高額な報酬が支払われることが多く、20代でも年収800万円を超えるケースがあるようです。
(2)外資系金融機関
外資系の銀行や証券会社は、国内企業と比べて報酬水準が高めに設定されている傾向です。パフォーマンス次第では、若手でも高収入を実現しやすい環境が整っているでしょう。
(3)証券会社のトレーダー
市場の動きを読み、金融商品を売買するトレーダーは、実績に応じたインセンティブが支給されることが一般的です。特に成果を出せば、20代でも高年収が見込めます。
これらのポジションはいずれも高収入が期待できる反面、専門性の高いスキルや知識が求められる点にも注意が必要です。目指す場合は、キャリア設計とスキル習得を計画的に進めることが成功の鍵となります。
建設業で高収入を得るためのキャリアパス
建設業界で高収入を得るには、専門的なスキルや経験を積み重ね、以下のようなキャリアパスを歩むことが効果的です。
(1)プロジェクトマネージャー
大規模な建設プロジェクトを統括する立場で、工期や予算の管理、人員の配置など全体の進行を担います。責任が大きい分、報酬も高くなる傾向があります。
(2)一級建築士
設計の専門家として、高度な知識と技術が求められる国家資格です。取得すれば独立開業や大手企業での活躍も可能で、年収800万円も十分に期待できるでしょう。
(3)海外プロジェクトへの参加
海外での建設プロジェクトに従事する場合、現地での生活手当や危険手当などが加算され、国内より高い報酬を得られることがあります。特にインフラ需要の高い新興国では、活躍の場が広がっています。
前述の金融業界のキャリアパスと同様、これらの職種を目指すには専門的なスキルが不可欠で、現場での豊富な実務経験も必要です。計画的にキャリアを構築することで、収入アップに近づけましょう。
まとめ
金融業と建設業の平均年収を比較すると、金融業の方が高い傾向にあります。しかし、20代で年収800万円を達成するためには、どの業界でも専門的なスキルや経験、そして努力が必要不可欠です。
自身の適性や興味を考慮し、目指すキャリアパスを選択することが重要です。
出典
国税庁長官官房企画課 令和5年分 民間給与実態統計調査―調査結果報告― II 1年を通じて勤務した給与所得者 2 平均給与 [業種別の平均給与](20ページ)、[年齢階層別の平均給与](21ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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