友人は「中小企業診断士」の資格を獲得したようです。かなり喜んでいたのですが「年収」はどの程度なのでしょうか……?

配信日: 2025.04.09

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友人は「中小企業診断士」の資格を獲得したようです。かなり喜んでいたのですが「年収」はどの程度なのでしょうか……?
社会人が働きながら取得できる資格の1つとして「中小企業診断士」があります。資格を取得してさまざまなシーンで活躍している人を見ると、年収はどのくらいなのか、気になることもあるでしょう。
 
そこで本記事では、中小企業診断士の仕事内容や平均年収とともに、専門業務型裁量労働制の対象業務であることについても詳しくご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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中小企業診断士とは?

中小企業診断士の主な仕事内容は、中小企業の経営内容を診断し、改善方法の提案・支援をおこなうことだとされています。
 
企業の問題点を調べるために実際に現場に出向いて調査したり、関係者との話し合いをしたりすることもあるようです。資格を取得するためには、中小企業診断協会が実施する1次試験に合格したうえで、次のいずれかを満たす必要があります。


・同協会が実施する2次試験に合格し実務補習を修了するか、15日以上の診断実務をおこなう
・中小企業基盤整備機構または登録養成機関が実施する養成課程を修了する

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、一般的な就業形態を「自営、フリーランス」と答えている人が57.9%いるため、独立・開業している人も少なくないことが分かります。
 

中小企業診断士の平均年収

次に、中小企業診断士の平均年収を確認してみましょう。
 
一般社団法人中小企業診断協会が実施した「中小企業診断士活動状況アンケート調査」で、コンサルティング業務日数の合計が「100日以上」と回答した方を対象に実施した、コンサルティング業務の年間売上または年収についての調査では、表1のような回答結果が出ています。
 
表1

年間売上または年収 割合
300万円以内 14.3%
301~400万円 8.8%
401~500万円 10.0%
501~800万円 21.4%
801~1000万円 11.4%
1001~1500万円 15.4%
1501~2000万円 6.7%
2001~2500万円 4.3%
2501~3000万円 2.8%
3001万円以上 4.8%

※一般社団法人中小企業診断協会「「中小企業診断士活動状況アンケート調査」結果について」を基に筆者作成
 
最も多かったのは「501~800万円」(21.4%)です。
 
上記のアンケート実施年と同年の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、中小企業診断士が分類される「その他の経営・金融・保険専門職業従事者」の平均年収は773万8500円なので、そのくらいの収入がある人が多い可能性があるといえるいでしょう。
 

中小企業診断士は専門業務型裁量労働制の対象業務である

中小企業診断士は「専門業務型裁量労働制」の対象業務です。専門業務型裁量労働制とは、業務の性質上、仕事の進め方や時間配分などを労働者本人の裁量に委ねる必要があるため、あらかじめ労使協定で定めた時間労働したとみなす制度のことをいうとされています。
 
制度を導入するためには労働基準監督署長への届け出が必要です。裁量労働制のメリットは、自分のペースで働けることだと考えられます。モチベーションを維持できることやワークライフバランスを保ちやすくなる可能性もあるでしょう。
 

中小企業診断士の平均年収は773万8500円

中小企業診断士は、中小企業の経営内容の診断や改善方法の提案などをおこなうための資格だといわれています。
 
平均収入は773万8500円とされていますが、実際はコンサルティング業務をおこなう日数などによって異なる可能性があるため、人によって差があると考えた方がよいでしょう。
 
専門業務型裁量労働制の対象業務であるため、仕事の方法や時間配分などを自分で決められる場合もあるようです。どのような資格なのか気になる人は、詳しくチェックしてみることをおすすめします。
 

出典

厚生労働省 職業情報提供サイトjob tag 中小企業診断士
一般社団法人中小企業診断協会 「中小企業診断士活動状況アンケート調査」結果について
e-Stat 政府統計の総合窓口 令和2年賃金構造基本統計調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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