日本で給与が高い職業って何がありますか?やはり「医師」なのでしょうか?
配信日: 2025.04.15

本記事では、日本の平均給与が高い職業を紹介するとともに、給与の高い職業の特徴について解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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日本で平均給与が高い職業は?
ここでは、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」を参考に、月収としての現金給与額(きまって支給する現金給与額)が多い職種を5つ紹介します。
・航空機操縦士:126万8400円
・医師:102万5900円
・歯科医師:90万9200円
・獣医師:71万3000円
・大学教授(高専含む):66万7900円
これらの職業は、専門知識や技術が必要であり、長年の経験や資格を積んだうえで得られる高い給与であることが特徴です。
給与が高い職業にみられる特徴
給与が高い職業には、共通していくつかの特徴があります。それぞれの特徴をみていくことで、なぜこれらの職業が高収入を得ているのかを理解できるでしょう。
高い専門知識や技術が必要
給与が高い職業の多くは、専門的な知識や技術を必要とします。例えば、航空機操縦士や医師など、国家資格を持つ職業はその代表例です。
こうした職業は、長期にわたる学習と厳しい試験を通過する必要があり、専門性の高さによって担い手が限られていることから、社会的な需要が高いのです。
需要に応えるため、企業や社会は専門職の人材を確保するために高い給与を提供する必要があります。その結果、専門性が高い人ほど高収入を得やすい環境が整っているというわけです。
私たちの生活に欠かせない存在
給与が高い職業の特徴として、安定した需要があることも挙げられます。例えば、電気・ガス・水道などの生活インフラにかかわる職業も私たちの生活に欠かせない存在です。
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によれば、産業別の賃金では、「電気・ガス・熱供給・水道業」が最も高くなっており、仕事の重要性が給与に反映されています。
また、生活に欠かせない仕事を担う業界は不況に強いとされ、需要が大きく減ることが少ないため、急激な収入減のリスクも少なく、安定して高収入を得られるでしょう。
インセンティブ制度のある仕事
営業職などの職業では、インセンティブ制度が採用されていることが多々あります。インセンティブとは、業績や成果に応じて支払われる追加報酬のことで、月間契約件数や売上高など、個人の成果に応じて給料が増減します。
自分の努力が直接報酬に結びつくため、高い給与を得るチャンスがあるでしょう。
収入を上げるポイント
現在の職業で収入を増やしたいと考えているなら、まず副業に挑戦するのも有効な手段です。会社の就業時間外や休日を使い、本業に支障が出ない範囲で副業を始められます。厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を出していることもあり、最近では副業を解禁する企業も増えてきました。
ただし、企業によっては依然として副業を禁止しているところもあるため、事前に就業規則を確認することが大切です。副業を通じて新しいスキルや知識を身につけることで、さらに幅広い分野で活躍でき、本業の給与アップにつながる可能性もあります。
また、副業をする時間が取れないほど忙しい場合は、転職を検討することもひとつの方法です。これまでのキャリアを生かせる企業や職場に転職すれば、給与の上昇が期待できるかもしれません。
しかし、転職先の企業が求める人材像に自分のスキルや実績が合っているかを確認することが重要です。業界によって給与水準は異なるため、高い給与水準の業界で自分のスキルを生かせる仕事を見つけることがポイントです。
未経験の業界や職種でも、自分のスキルが生かせる場合は転職しやすくなります。人手を多く必要としている業界は入職率が高いため、自分に合った企業を見つけて新たなチャンスをつかめるでしょう。
給与の高い仕事は専門性が高い傾向がある
給与の高い仕事は、専門性や技術力が求められる職業であることが多く、社会からの需要が大きいことを意味しています。航空機操縦士や医師、または生活に欠かせないインフラ系の職業などは、安定した収入を得やすい環境にあります。
収入を上げるためには、副業や転職も有効な手段です。インセンティブ制度を取り入れている営業職などでは、個人の成果に応じて高収入を得るチャンスがあります。自分のスキルを最大限に生かせる職場で働くことが、高収入を得るための一歩といえるでしょう。
出典
政府統計の総合窓口(e-Stat)厚生労働省 賃金構造基本統計調査/令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 表番号1 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況 結果の概要 一般労働者(5)産業別にみた賃金(1ページ)
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