社会人2年目の「夏ボーナス」は40万円! 基本給2ヶ月分ですか、これって“高い”ほうですか? 会社員の「平均的なボーナス額」を確認

配信日: 2025.06.26 更新日: 2025.10.21
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社会人2年目の「夏ボーナス」は40万円! 基本給2ヶ月分ですか、これって“高い”ほうですか? 会社員の「平均的なボーナス額」を確認
多くの会社員・公務員にとって、6月または7月はボーナス(賞与)の時期です。自分がいくらもらえるのか、自分がもらえる金額はほかの会社員と比べて多いのか少ないのか、気になる人もいるのではないでしょうか。
 
本記事では労務行政研究所のデータなどから会社員の平均的な賞与のデータを解説します。
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2025年のボーナスの平均はどのくらい?

一般財団法人 労務行政研究所「東証プライム上場企業の 2025 年夏季賞与・一時金(ボーナス)の妥結水準調査」によると、全産業114社ベースの夏季賞与の平均は86万2928円でした。
 
前年に続いて80万円を突破した格好で、対前年同期比3.8%増と大幅に増加しています。この水準は過去最高とされています。
 
製造業と非製造業では賞与の水準に違いがあり、製造業では90万2288円、非製造業では71万5328円となっています。
 
なお、平均年齢は39.4歳であり、支給月数は平均で2.55ヶ月でした(最高3.96ヶ月、最低1.35ヶ月/支給月数は115社の集計)。
 
社会人2年目(23~24歳)は同資料の平均年齢と比較してかなり若く、賞与額が平均を下回るのは仕方ないといえるでしょう。一方、支給月数の平均は2.55ヶ月の全産業平均と比較して、やや少ないという結果になっています。
 
ただし、以上のデータはあくまでも「東証プライム市場に上場する114社」という限られた大企業の平均値であることに注意が必要です。
 

データを変えると平均額は変わる

クラウド型給与計算システム「ジョブカン給与計算」の賞与データから2022~2024年の賞与の支給実績を抽出した調査によると、2024年の夏季賞与の平均支給額は「42万2643円」でした。
 
こちらは給与計算システムに保管されたデータを活用していて人数も8万8000人以上と多く、中小企業まで含まれたデータと推測できます。
 
本データのほうが、中小企業まで含めた企業全体の賞与実績に近いと考えられるでしょう。
 
年齢別の支給額の平均もデータ化されており、それによると「20~24歳」の平均額は約20万円でした。
 
つまり「社会人2年目で40万円」という賞与支給額は一部大手企業にとっては安い傾向にあるが、中小を含めた幅広い企業で比較してみると若手としては多く受け取っていることが分かります。
 

受け取ったボーナスはどのように運用する?

過去最高額ともいわれる夏季賞与ですが、受け取ったあとの運用の仕方でもその後に貯まる金額に大きな差が生じることがあります。
 
例えば定期預金は元本割れをしない仕組みで最近は金利も上昇していますが、それでも年率0.2~0.3%くらいの利回りです。貯金が少ない若いときは受け取れる利子も少なく、長期の投資期間がある若いときはほかの投資方法も検討してみましょう。
 
例えば投資信託は投資家から預かったお金をプロのファンドマネージャーが運用し、利益を投資家に分配する投資商品です。
 
100円から投資が可能で、1つの投資信託(インデックスファンド)に投資することで数百~数千銘柄に分散投資ができます。NISA口座を利用して投資すると得た利益が全額非課税になるため、利益を全額再投資して効率よく資産形成を進められます。
 
ただし、定期預金や普通預金と違って元本保証ではなく、基準価額(株式でいう株価)が下落することで元本割れして資産がマイナスになるリスクもあります。投資信託100%が正しいとは限らず、リスク許容度に応じて預貯金との比率を考えて投資をすることが大切です。
 

まとめ

東証プライム市場の2025年夏季賞与の平均は80万円を超えていますが、別の調査では20~24歳の賞与は約20万円となっており、社会人2年目から40万円を受け取れるのは好待遇といえそうです。
 
お金の使い道は人それぞれですが、将来のことを考えてNISAなど投資に回すのも良いかもしれません。
 

出典

一般財団法人 労務行政研究所 東証プライム上場企業の2025年 夏季賞与・一時金(ボーナス)の妥結水準調査
2024年の夏季賞与平均支給額は「422,643円」 ジョブカンが夏季賞与の実態調査を性別・年齢別・企業規模別に実施
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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