東北地方の最低賃金が「1000円台」に!最低賃金が「900円台」の都道府県はないの?去年と比較した“賃上げ率”も紹介

配信日: 2025.09.13 更新日: 2025.10.21
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東北地方の最低賃金が「1000円台」に!最低賃金が「900円台」の都道府県はないの?去年と比較した“賃上げ率”も紹介
全国47都道府県で「最低賃金1000円時代」が到来する予定です。東北地方の6県もすべて1000円台となり、前年から6.7〜8.4%の大幅アップになるようです。生活コストが上がる一方、収入はどの程度増えるのかを最新データをもとに解説します。
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2025年度は全都道府県が時給1000円以上! 東北6県も1000円台へ

2025年度(令和7年度)の地域別最低賃金は、全国加重平均で1121円(前年1055円)になる予定です。引上げ額+66円、引上げ率6.3%と、統計開始後で最大規模の更新となります。
 
全47都道府県で「時給1000円以上」を初めて達成することになり、賃金の底上げが全国に広がります。また、中央最低賃金審議会が示した「目安」を各地が上回る動きも多く、物価高や人手不足への対応が背景にあります。
 

東北6県の最低賃金はいくらに?

厚労省の「令和7年度 地域別最低賃金 全国一覧」に基づく、東北6県の最低賃金は次の通りです。
 
表1

地域 最低賃金 改訂前の最低賃金 賃上げ率
青森県 1029円 953円 8.0%
秋田県 1031円 951円 8.4%
岩手県 1031円 952円 8.3%
山形県 1032円 955円 8.1%
宮城県 1038円 973円 6.7%
福島県 1033円 955円 8.2%

出典:厚生労働省「令和7年度 地域別最低賃金 全国一覧」を基に筆者作成
 
例として、秋田県で時給が80円上がった場合、月100時間働くパートなら月額8000円の増収(税・保険料控除前)になります。
 
また、最低賃金の改定は県ごとに発効時期が異なり、10月からすぐに適用される県もあれば、年明けから3月末にかけて適用される県もあります。
 

900円台の県はある? 全国の最安・最高と2024年からの主な変化

結論、「900円台の都道府県はゼロ」になる予定です。最安は1023円(高知・宮崎・沖縄)、次いで鹿児島1026円になります。一方、最高は東京1226円、神奈川1225円、大阪1177円という結果です。いずれも昨年からの大幅引き上げで、全国加重平均は1121円(+66円)に達しました。
 
所得税・住民税・社会保険の「年収の壁」(103万/106万/130万など)に接近する人は、賃上げで想定より早く到達する可能性があります。勤務時間の設計や扶養内の調整を早めに確認しておきましょう。
 

まとめ

2025年度は、東北6県を含む全都道府県が1000円台に乗り、前年からの賃上げ率も東北で6.7〜8.4%と力強い伸びです。適用開始日は県ごとに違い、10月から年明け、最長で翌年3月末までとばらつくため、自分の勤務先所在地の発効日を必ずチェックしましょう。
 
加重平均1121円という節目は、家計には収入押し上げ効果、企業には人件費上昇への対応を迫ります。働く側はシフトや年収管理の再設計、企業側は生産性向上・価格転嫁の丁寧な説明・人材確保策で正面から向き合うことが、地域経済の好循環につながります。
 

出典

厚生労働省 令和7年度 地域別最低賃金 全国一覧
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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