会社員で「ボーナス30万円」に喜んでたら、公務員の友人は「ボーナスで海外旅行に行く」と聞きうらやましい!「公務員のボーナス」ってそんなに多いんですか? 30万円は平均より少ないでしょうか?
本記事では、最新のデータをもとに冬のボーナス事情を整理し、年代別の使い道の傾向まで詳しく紹介します。
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目次
「冬のボーナス」の平均支給額は“約40万円”、国家公務員はその“1.5倍以上”
令和7年のデータは発表されていませんが、厚生労働省の毎月勤労統計調査によると、令和6年の年末賞与の平均額(調査産業計)は41万3277円です。
令和5年の年末賞与の平均額は39万5647円のため、1万7630円増加しています。令和6年度の労働者1人あたりの平均賞与額は約36万円のため、掲題の30万円程度という金額は同程度またはやや低い金額といえるでしょう。
一方、内閣官房人事局の資料によると、令和6年12月期における一般職国家公務員(管理職を除く行政職職員)の平均支給額(成績標準者)は約65万2800円です。
民間企業では、会社の業績によってボーナスが支給されないケースや増減するケースも少なくありません。一方、国家公務員では人事院規則(賞与等に相当する手当)により、年2回の支給が義務付けられています。
以上から、少なくとも冬のボーナス支給額に関しては、一般的な企業に務める人よりも国家公務員のほうが高いといえるでしょう。
ボーナスの使い道、50代の第1位は「生活費の補填」
転職サービスdodaが2025年に実施した調査によると、50代のボーナスの使い道で最も多かったのは「生活費の補填(ほてん)」で38.8%です。2024年の調査結果では37.8%だったため、1.0ポイントアップした結果となりました。
また、2023年から3年連続で1位となっており、40代と比較しても6.7ポイント高くなっています。生活費の補填以外では、旅行・レジャーへ使う人が36.7%で、前回の33.9%から2.8ポイントアップする結果となりました。
“42.7%”は「ボーナスの半分以上を貯金に回す」と回答
同調査によると、ボーナスの使い道について全体の42.7%が半分以上を貯金・預金に回したと回答しています。貯金割合ごとの内訳は図表1の通りです。
図表1
| 項目 | 2025年の割合 | 2024年の割合 |
|---|---|---|
| 貯金・預金はしていない | 15.1% | 16.0% |
| 1%~10%未満 | 10.7% | 11.4% |
| 10%~25%未満 | 13.8% | 14.4% |
| 25%~50%未満 | 17.7% | 17.3% |
| 50%~75%未満 | 15.9% | 14.5% |
| 75%~90%未満 | 9.2% | 8.8% |
| 90%以上 | 17.6% | 17.5% |
doda ボーナス平均支給額の実態調査 ボーナスの使い道ランキング【最新版】を基に筆者作成
25%以上の割合は前年から増加しており、中でも50%~75%未満と75%~90%未満の増加が目立ちます。このことから、ボーナスを貯金・預金に多くの割合を回す人は増えていることがうかがえます。ボーナスのみに着目すると、海外旅行へ資金を回す余裕がある人は、そこまで多くないのかもしれません。
まとめ
一般的な企業におけるボーナス額の平均が約41万円なのに対し、公務員のボーナス額の平均は約65万円と1.5倍以上の差があります。
掲題の30万円程度という金額は、令和6年度の平均賞与額と比較すると同程度か低い金額にあたります。ボーナスの使い道としては貯金に充てる人が多く、全体の約4割がボーナスの半分以上を貯金しているようです。
出典
厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和7年2月分結果速報等
内閣官房人事局 令和6年12月期の期末・勤勉手当を国家公務員に支給
パーソルキャリア株式会社 doda ボーナスの使い道ランキング【最新版】
パーソルキャリア株式会社 doda ボーナス平均支給額の実態調査【最新版】(冬・夏、年代別、職種別の賞与)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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