毎日バスを運転している「路線バス」の運転手。年末年始も休みがなく、忙しそうに見えますが、年収はどれくらいなのでしょうか?

配信日: 2025.12.15
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毎日バスを運転している「路線バス」の運転手。年末年始も休みがなく、忙しそうに見えますが、年収はどれくらいなのでしょうか?
日本にはさまざまな公共交通手段がありますが、一部の都市では「路線バス」が活躍しています。路線バスは定期的に決められたルートを走り、乗客を停留所へ送ります。
 
毎日運行する路線バスの運転手はとても忙しそうに見えますが、年収がどれくらいなのか気になったことがある人もいるかもしれません。そこで本記事では、路線バス運転手の年収をご紹介します。
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路線バスの運転手の平均年収は?

路線バス運転手の平均年収を見てみましょう。総務省統計局の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、バス運転手の年収は図表1の通りです。
 
なお同調査における「バス運転手」には「路線バス運転手」以外のバスドライバーも多く含まれている可能性があるため、一つの参考資料としてご覧ください。
 
図表1

金額
(企業規模10人以上)
きまって支給する現金給与額 396万6000円
(月33万500円×12ヶ月)
年間賞与その他特別給与額 64万5300円
合計 461万1300円

出典:総務省統計局「令和6年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
 
全体平均では、年収は「461万1300円」でした。ただし企業規模によって年収は数十万円変わります。以下に、企業規模を「10~99人」「100~999人」「1000人以上」に分けた場合の年収をまとめました。
 

・10~99人:394万5800円
・100~999人:458万4000円
・1000人以上:526万1300円

 
企業規模が大きいほど、運転手の年収が高くなっています。このことから、企業規模によって、100万円を優に超える年収差が出ていることが分かります。
 
なお国税庁の「令和6年分 民間給与実態統計調査」によると、令和6年12月31日時点での給与所得者の平均給与は、「478万円」でした。バス運転手の平均年収は、給与所得者全体の平均年収より17万円ほど低い計算です。
 

路線バスの運転手の仕事内容

路線バスの運転手は、名称通り路線バスの運転が主要な業務です。乗客の安全を図りつつ、運行時刻もしっかり守り、目的地へ到着する責任を負います。
 
1日の基本的な業務フローは、以下の通りです。
 

・営業所に出勤する
・運行する路線を確認する
・エンジンオイルや燃料、ブレーキなど車両状態の確認をする
・運行を開始する
・運行終了後に日報記入や点呼を済ませる

 
運行時には、乗客の乗降時に安全確認を徹底し、乗降扉の開閉や運賃の回収などを行います。また次の停留所を案内したり、乗客に注意喚起のアナウンスをしたりします。状況によっては、乗客の移動をサポートするために、乗り換え案内や地理の案内なども行うことがあるようです。
 

路線バスの運転手になるには?

路線バスの運転手になるために、特別な学歴は必要ありません。求められるスキルは、運転の技能や注意力、コミュニケーション能力、適切な判断力などです。
 
必要な免許は「大型第二種自動車免許」で、運転経験が通算3年以上必要とされます。例えば、高校卒業後に大型第二種自動車免許を取得し、バス会社で運転手として就職するケースがあります。あるいは大学や短大、専門学校などを経て、大型第二種自動車免許を取得し、その後就職するケースもあります。
 
また、「運転経験が通算3年以上」という条件を踏まえ、観光バスやトラック、タクシーなどの運転手を経験してから、路線バスの運転手として転職する人も多いようです。
 

年収の特徴を知って路線バス運転手への理解を深めよう

路線バス運転手の平均年収は約461万円でした。ただし年収は、企業規模によって大きく変動します。所属している営業所や勤務形態によっては、100万円を超える年収差があるようです。
 
給与所得者全体の平均年収と比較した場合、路線バス運転手の年収は少々低めです。一方で、企業規模が大きいところで働く路線バス運転手の場合は、全体の平均年収を大きく上回る傾向があります。このように年収の傾向を知ることで、路線バス運転手という職業についての理解を深めておきましょう。
 

出典

総務省統計局 令和6年 賃金構造基本統計調査 表番号1
国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査
厚生労働省 job tag 路線バス運転手
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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