冬ボーナスが30万円でした。不安で全額貯金しましたが、友人は正月に家族旅行で60万以上使ったそうです。冬のボーナス、平均的にいくらだったの?
ボーナスを思い切って使う人もいれば、将来に備えて手を付けない人もいるでしょうが、どちらか一方が正解というわけではありません。
重要なのは、平均的な水準や背景を知ったうえで、自分の生活状況に合った判断ができているかです。本記事では、冬の一時金をめぐる一般的な傾向を整理しながら、家計の視点で考えるためのヒントを解説していきます。
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目次
2025年の冬のボーナス、平均的な水準はどのくらい?
株式会社DONUTS(東京都渋谷区)提供のバックオフィス支援クラウドERPシステム「ジョブカン」が実施した、「冬季賞与に関する実態調査」(抽出日 : 2025年12月11日)によると、2025年冬のボーナス平均支給額は50万6547円(速報値)です。
注意したいのは、この平均額が必ずしも多くの人に当てはまるわけではない点です。平均値は一部の高額支給者に引き上げられやすく、中央値や実感値とは差が出やすい傾向があります。
そのため、30万円という金額は「極端に少ない」とまではいえず、平均よりやや下の水準に位置すると考えるのが現実的でしょう。
ボーナスの金額差が生まれる背景を知っておこう
冬のボーナスは、想像以上に大きな個人差があります。その背景として大きいのが、企業規模と業種の違いです。
大企業では業績が反映されやすく、前述のジョブカンの調査でも従業員数が30~99人の企業は44万9318円に対し、500人以上の企業では56万4980円以上という結果になっており、同じ正社員であっても受け取る金額に差が出ます。
また、収益性の高い業界と原材料費や人件費の影響を受けやすい業界とでは、ボーナスの水準が大きく異なります。そのため、友人や知人の話と単純に比較するのではなく、「自分の業界・企業規模のなかでどうか」という視点で捉えることが重要です。
30万円をどう考える? 家計判断の整理ポイント
ボーナス支給額の30万円を全額貯蓄に回した判断は、家計の安定を優先した堅実な選択といえます。ただし、判断をより納得感のあるものにするため、次の3点を整理しておくとよいでしょう。
まず、ボーナスは額面どおり使えるわけではありません。所得税や住民税、社会保険料が差し引かれ、実際に手元に残る金額は目減りします。可処分額を正確に把握することが、現実的な判断の第一歩です。
次に、日常の生活費や固定費、年明け以降に控える支出を洗い出し、短期的な負担と中長期的な備えのバランスを考えます。すべてを貯蓄に回す必要はなく、心身のリフレッシュや家族との時間に一部を使う選択も、家計全体を見れば合理的な場合があります。
最後に、将来の収入見通しです。昇給や転職の可能性、働き方の変化などを踏まえることで、今どれだけ備えるべきかの基準が見えてきます。
ボーナスで受け取れる金額を正しく知り、納得できる家計判断をしよう
冬のボーナスが30万円だったとしても、それだけで「ほかの人と比べて安いから、家計が不利だ」と決めつける必要はありません。今回紹介した調査での平均は50万円程度ですが、企業規模や業種による差を考慮すれば、現実的な範囲に収まっているケースも多いのです。
大切なのは、他人の使い方に振り回されることではなく、自分の生活や将来設計に照らして判断することです。ボーナスで受け取れる金額を正しく理解し、負担と余力のバランスを整理することで、不安は納得感のある判断へと変わっていくでしょう。
出典
株式会社DONUTS 冬季賞与に関する実態調査
執筆者:FINANCIAL FIELD
編集部ファイナンシャルプランナー