娘の結婚相手は「病院の勤務医」だそうです。「開業医」と比べて年収はどのくらい違うのでしょうか?
今回のケースのように、病院の勤務医として働く医師もいれば、開業医として活躍する医師もいます。
本記事では、病院の勤務医と開業医の違いや、それぞれの年収についてまとめました。
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開業医と勤務医の違い
開業医とは、自ら医療機関を経営する医師のことです。「院長」と呼ぶこともあります。それに対して勤務医とは、医療機関に所属して働く医師のことです。
今回のケースのように病院で働く勤務医もいれば、開業医が経営するクリニックで働く勤務医もいます。開業医は医師であると同時に医療機関を経営する経営者です。そのため、経営に関する業務も行います。
一方、勤務医は雇用された医師であり、通常は医療行為に専念することになるでしょう。
開業医は病院長として、診療方針や設備、勤務時間について裁量権を持ちます。それに対して勤務医は、基本的に所属している医療機関のルールに従う必要があると考えられます。
開業医と勤務医の年収差
厚生労働省中央社会保険医療協議会がまとめた「第24回医療経済実態調査(医療機関等調査)報告」によると、令和4年度における、開業医(院長)と勤務医(医師)の、「平均給料および賞与の合計額」は表1の通りです。
表1
| 開業医 (院長) |
勤務医 (医師) |
|
|---|---|---|
| 一般病院 | 2633万4663円 | 1461万739円 |
| 一般診療所 | 2636万6819円 | 1119万3164円 |
出典:厚生労働省中央社会保険医療協議会「第24回医療経済実態調査 (医療機関等調査) 報告」を基に筆者作成
一般病院においても一般診療所においても、勤務医より開業医の方が年収が多いことが分かります。どちらのケースでも、開業医が2000万円超の高い年収を受けているようです。
勤務医の場合、基本的には毎月の給与が大きく変動することはありません。一方で、開業医の場合には、診療所の運営状況が収入に直接影響するため、患者数の増加などにより経営が安定すれば、それに応じて収入が増加する可能性があります。
そのため、開業医の方が勤務医より高年収になる傾向があるといえるでしょう。
運営主体別の年収差
表1の年収は全体を通してのデータです。ここからは一般病院を例に、運営主体別の年収も見ていきましょう。
表2に、開業医と勤務医の年収をまとめました。
表2
| 運営主体 | 開業医 (院長) |
勤務医 (医師) |
|---|---|---|
| 社会保険関係法人 | 2059万7202円 | 1282万4307円 |
| 医療法人 | 3021万2670円 | 1498万4967円 |
出典:厚生労働省中央社会保険医療協議会「第24回医療経済実態調査 (医療機関等調査) 報告」を基に筆者作成
運営主体によって大きな年収差があることが分かります。開業医の場合、社会保険関係法人よりも医療法人の方が年収は1000万円近く高いようです。
開業医は勤務医よりも家計に余裕がある?
開業医の年収は一般的に勤務医よりも高いため、開業医の方が家計において余裕があると考える人がいるかもしれません。
確かにその可能性はありますが、一方で開業医には経営などに関する責任が伴う点にも目を向ける必要があるといえます。経営が軌道にのらなければ勤務医より低い年収になる可能性も考えられます。
また、資金の工面やスタッフの採用・教育、患者の確保に向けた取り組みなど、経営に関わる業務は多岐にわたる点にも留意が必要です。
患者数の動向によっては収入が不安定となり、経営面でのリスクが生じる可能性もあるため、一概に開業医の方が家計が楽とは言い切れません。
開業医は勤務医より1000万円以上高い年収を得るケースもある
開業医と勤務医の間では年収に大きな差が生じることがあり、その差額が1000万円を超える場合も見られます。開業医の場合、医療機関の運営状況が収入に直結するため、経営が順調に推移すれば、勤務医と比較して高い年収水準となるケースもあります。
ただし開業医は経営の課題や責任も負うことになるため、経営不振があれば勤務医より年収が下がってしまうリスクもあるでしょう。
出典
厚生労働省 中央社会保険医療協議会 第24回医療経済実態調査 (医療機関等調査) 報告 (24) 職種別常勤職員1人平均給料年(度)額等(296~298ページ、306ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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