「夏ボーナス50万円」で喜んでたら、ニュースで「平均88万円」と聞きビックリ! 自分より“40万円多い”ですが普通の金額なんですか? 88万円は「誰の平均」なのか…民間企業全体の見通しも確認

配信日:
この記事は約 3 分で読めます。
「夏ボーナス50万円」で喜んでたら、ニュースで「平均88万円」と聞きビックリ! 自分より“40万円多い”ですが普通の金額なんですか? 88万円は「誰の平均」なのか…民間企業全体の見通しも確認
夏のボーナスシーズンになると、「今年のボーナスは平均〇〇万円」というニュースを目にすることがあります。
 
例えば、2026年のボーナスの平均が88万円という情報もありますが、自分の夏のボーナスが50万円だった場合、「平均より40万円近く少ない」「もしかして自分の会社はかなり低いのでは?」と不安になる人もいるでしょう。
 
しかし、ニュースで報じられる「平均88万円」が、全ての会社員の平均というわけではありません。また、ボーナスは企業規模や業種、役職などによって大きな差があります。
 
本記事では、ニュースで報じられるボーナス平均額の意味や、50万円という水準がどの程度なのかについて解説します。
三浦大幸

2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など

「平均88万円」は誰の平均?

労務行政研究所が公表した2026年夏季賞与・一時金の妥結水準調査によると、東証プライム上場企業の平均妥結額は約88万円です。そのため、「ボーナスの平均が88万円」というと、この数値が印象に残っている可能性があります。
 
ただし、東証プライム上場企業は日本企業全体の一部に過ぎません。今回の調査も東証プライム上場企業の一部を対象としたものであり、日本の会社員全体の平均ではありません。
 

民間企業全体では平均44万円という見通しも

一方で、三菱UFJリサーチ&コンサルティングが調査した2026年夏のボーナス見通しでは、民間企業の1人あたり支給額は約44万円とされています。こちらは大企業だけでなく、中小企業を含む事業所規模5人以上の民間企業を対象にした推計です。
 
つまり、「平均88万円」と「平均44万円」は調査対象が異なります。そのため、ニュースで88万円という数字を見て驚いたとしても、それをそのまま全国の会社員全体の平均だと思う必要はありません。
 

ボーナス50万円はどれくらいの水準?

三菱UFJリサーチ&コンサルティングが調査した民間企業の平均見通しが約44万円であることを考えると、ボーナス50万円は必ずしも低い水準とは言えません。もちろん、大企業や高収入層と比較すれば少なく感じるかもしれません。しかし、日本全体で見れば平均的、あるいはやや上回る水準と考えることもできます。
 
また、ボーナスの支給額は業種によっても大きく異なります。そのため、単純に金額だけで良し悪しを判断するのは難しいでしょう。
 

ボーナスは年代や役職によっても変わる

ボーナスの金額は、年齢や勤続年数、役職などによっても大きく変わります。例えば、新入社員や若手社員と、管理職や部長クラスでは支給額に大きな差が生じることも多いでしょう。
 
また、同じ40代でも係長、課長、部長など役職によって年収や賞与水準は異なります。さらに、企業ごとに評価制度や賞与の計算方法も異なるため、「友人は100万円だった」「同僚は80万円だった」といった話だけでは単純比較できません。
 
ボーナスは個人の能力だけでなく、会社の業績や制度の影響も大きく受けます。
 

平均より低くてもダメとは限らない

ボーナスの金額を見ると、つい平均と比較したくなるものです。しかし、本当に大切なのはボーナス単体ではなく、年収全体や家計全体の状況です。
 
例えば、ボーナスが少なくても月給が高い会社もあれば、月給は低めでもボーナスを大きく支給する企業もあります。また、住宅手当や家族手当、退職金制度などの福利厚生によっても実質的な待遇は変わります。
 
そのため、「平均88万円より少ないからダメ」と考えるのではなく、自分の年収や家計全体のバランスを見ることが重要です。
 

まとめ

ニュースで報じられる「夏のボーナス平均88万円」は、東証プライム上場企業の一部を対象とした調査結果です。一方で、別調査での民間企業の平均見通しは約44万円とされており、調査対象によって大きな差があります。
 
そのため、ボーナス50万円だからといって、必ずしも低すぎるとは言えません。むしろ、民間企業全体の平均と比較すると、平均的またはやや高めの水準と考えることもできます。
 
さらに、ボーナスは企業規模や業種、役職などによって大きく異なります。他人と比較して落ち込むよりも、年収全体や家計の状況を踏まえながら、自分に合った資産形成や家計管理を続けることが大切だといえるでしょう。
 

出典

一般財団法人労務行政研究所 東証プライム上場企業の2026年夏季賞与・一時金(ボーナス)の妥結水準調査
三菱UFJリサーチ&コンサルティング 2026年夏のボーナス見通し
 
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など

  • line
  • hatebu

LINE