果たして、下忍・中忍・上忍間で給料格差はどの程度だったのか、本記事では「NARUTO-ナルト-キャラクターオフィシャルデータブック」を参考に考察します。
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忍者の年収を試算する上での前提条件
大人気漫画『NARUTO』の忍者たちは、一体どれほどの給料をもらっているのでしょうか。階級ごとの年収の推移は、お金の観点からも気になるところです。本記事では彼らのリアルな懐事情を検証すべく、まずは試算のベースとなる3つの前提条件を整理します。
1両は10円と仮定する
「両」とは、NARUTO世界で流通する通貨の単位です。ファンや読者の間で「現実の円に換算するといくらになるのか?」という話題がのぼるようですが、実は公式の設定が存在します。
それが「1両=10円」という、株式会社集英社から発売されている単行本17巻の作中で明かされた情報です。今回の考察では、「1両=10円」の公式レートを基準にして、忍者の推定年収を階級ごとに考察していきます。
任務のランクや報酬は「兵の書」を参考にする
アニメ第3話では、火影から主人公のナルトたちへ任務のランク制度についての説明があるものの、具体的な報酬額についての明言はありませんでした。そこで今回は、公式キャラクターデータBOOK「NARUTO―ナルト―[秘伝・兵の書]」のデータを参考にします。
・Dランク任務:5000~5万両(試算では2万7500両で計算)
・Cランク任務:3万~10万両(試算では6万5000両で計算)
・Bランク任務:8万~20万両(試算では14万両で計算)
・Aランク任務:15万~100万両(試算では57万5000両で計算)
・Sランク任務:100万両以上(試算ではランク内最低額100万両で計算)
各ランクの任務報酬には幅があるため、今回は計算しやすいようにそれぞれの平均値を使用します。ほかにも、任務は4人1組(フォーマンセル)で受注されるため、報酬は4人で均等に分配することを前提として計算をすすめます。
年間の任務回数は同ランク帯の忍者の実績を使用する
平均的な忍者の年間稼働日数は公表されていないため、以下の手順に沿って年間の任務回数を推定します。
1.主要キャラクター(うずまきナルトやその同期など)の任務経験を参考にする
2.年齢の推移から、1年間あたりの平均任務回数を割り出す
3.時系列で見た際に、該当の階級(下忍・中忍・上忍)が一定期間とどまっている忍者を選出する
下忍・中忍・上忍の年収をシミュレーション
それでは、先ほど整理した前提条件や任務の報酬額をベースにして、下忍・中忍・上忍ごとの具体的な推定年収をそれぞれ試算していきましょう。
下忍の推定年収は約250万円
秋道チョウジ(下忍)の任務経験をモデルケースとします。
・13歳時点での任務経験:Aランク1回、Bランク0回、Cランク3回、Dランク8回
秋道チョウジのアカデミー卒業が12歳のため、ちょうど1年間の実績となります。1年目の下忍は、任務よりも多くの時間を修行に費やしていることが分かります。
57万5000両 × 1回 + 6万5000両 × 3回 + 2万7500両 × 8回 = 57万5000両 + 19万5000両 + 22万両 = 99万両
・円に換算:99万両 × 10 = 990万円
・4人で分配:990万円 ÷ 4人 = 247万5000円
中忍の推定年収は約900万円
12歳(1年目)で中忍に昇格した、奈良シカマルの任務経験をモデルケースとします。
・13歳時点での任務経験:Aランク2回、Bランク0回、Cランク3回、Dランク8回
・16歳時点での任務経験:Aランク19回、Bランク9回、Cランク3回、Dランク8回
つまり、3年間で新たに遂行した任務はAランク17回、Bランク9回です。奈良シカマルは中忍の時点ですでに難易度の高いAランク任務を数多くこなしており、非常に優秀な忍者であったことが分かります。
57万5000両 × 17回 + 14万両 × 9回 = 977万5000両 + 126万両 = 1103万5000両
・円に換算:1103万5000両 × 10 = 1億1035万円
・1年間に直して4人で分配:(1億1035万円 ÷ 3年)÷ 4人 = 約920万円
上忍の推定年収は約1200万円
はたけカカシ先生(上忍)の任務経験をモデルケースとします。
・27歳時点での任務経験:Sランク39回、Aランク277回、Bランク414回、Cランク189回、Dランク197回
・30歳時点での任務経験:Sランク42回、Aランク298回、Bランク414回、Cランク190回、D:197回)
つまり、この3年間で新たに遂行した任務は、Sランク3回、Aランク21回、Cランク1回となります。
100万両 × 3回 + 57万5000両 × 21回 + 6万5000両 × 1回 = 1514万両
・円に換算:1514万両 × 10 = 1億5140万円
・1年間に直して4人で分配:(1億5140万円 ÷ 3年)÷ 4人 = 1261万6666円
ただし、下忍チーム(ナルト・サクラ・サスケ)の担当教官として里から別途手当をもらっていた可能性もあり、実際には今回試算した推定年収よりも高かったのかもしれません。
中忍に昇格すれば年収が約3.6倍になる
下積み時代は年収が低いものの、中忍に昇格すれば大幅に年収が上がります。月1〜2回の任務で生活できる点からも、忍者という職業は人気だったのではないでしょうか。
中忍試験は年2回実施しており、1年目から挑戦できます。年齢に関係なく、純粋な実力さえあれば若くして高い報酬を得られる仕組みは、成果主義を導入する現代の日本社会とどこか重なる部分があり、お金の観点から見ても非常に興味深いといえるでしょう。
出典
集英社 ジャンプコミックス NARUTO―ナルト― 17(2003年5月1日発売)
集英社 ジャンプコミックス NARUTO―ナルト―[秘伝・兵の書](2002年10月4日発売)
NARUTO 第6話「重要任務!波の国へ超出発」
集英社 ジャンプコミックス NARUTO―ナルト―[秘伝・闘の書](2005年4月4日発売)
集英社 ジャンプコミックス NARUTO―ナルト―[秘伝・者の書](2008年9月4日発売)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
