おいが消防士になりました。「昇任試験を受けると給料がかなり変わる」と聞いたのですが、実際はどれくらい差があるのでしょうか?
ただし、消防士の給与制度は複雑で、階級が一つ上がっただけで給料が大幅に増えるとはかぎりません。
本記事では、昇任によってどの程度の差が生じるのか、給与の仕組みとともに解説します。
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消防士は昇任すると給料はどのくらい変わる?
消防士の昇任による給料の増加額は、自治体や現在の給与によって異なります。昇任直後の基本給の差は、月数千~2万円程度に収まるケースもあります。
例えば、昇任によって基本給が月1万円上がったとしましょう。単純計算では、1年間の基本給が12万円増えます。さらに、地方公務員のボーナスに当たる「期末・勤勉手当」にも基本給が反映されるため、年間の収入差は12万円より大きくなる可能性があります。
仮にボーナスが年間4.6ヶ月分の場合、月の基本給が1万円上がると年収は、約16万6000円、2万円上がる場合は約33万2000円増える計算です。
ただし、これは仕組みを分かりやすくするための計算例です。実際には地域手当や勤務成績、ボーナスの算定方法などによって金額が変わります。
消防士の給料はどのように決まる?
総務省消防庁が定める消防吏員の階級には、消防士、消防士長、消防司令補、消防司令、消防司令長などがあります。自治体によっては、消防士と消防士長の間に消防副士長を設ける場合もあります。
一方、給料を直接決めるのは階級名だけではありません。地方公務員の基本給は、原則として「給料表」にある「級」と「号給」をもとに決まります。
級は職務の責任や難しさを示し、号給は同じ級に属する職員の給与段階を段階ごとに示します。この号給は、勤続年数や勤務成績に応じて号給が上がるのが一般的です。
そのため、昇任して上位の級に移っても、昇任前の基本給に近い号給へ調整されることがあります。一方、役職や担当業務が変わり、上位の級へ移ることで差が大きくなる場合もあるでしょう。このように、昇任後の給料は階級だけで決まるわけではないため、「消防士長なら全国一律で月給はいくら」とは一概にはいえません。
昇任すると年収はどのように変わる?
昇任による影響は、毎月の基本給だけではありません。基本給が上がれば、それをもとに計算されるボーナスも増える可能性があります。
また、消防司令などに昇任して係長や管理職に就くと、自治体によっては管理職手当が支給されます。このように、基本給に加えてボーナスや各種手当も増えることで、上位の役職ほど年収差が大きくなりやすいでしょう。
ただし、役職が上がると、時間外勤務手当の扱いが変わる場合があります。管理職手当が付いても、それまで受け取っていた時間外勤務手当が減れば、手取り額が想像ほど増えないケースも考えられます。また、昇任後は隊員の指導や現場での指揮など、責任の重い仕事を任されます。
そのため、昇任後の収入を考える際は、給料の増加額だけを見るのではなく、役職に伴う業務内容や責任の変化もあわせて確認することが大切です。
消防士の昇任による給料の差は勤務先の給与表で確認しよう
消防士が昇任すると、基本給やボーナスが増え、年収に差が出る可能性があります。ただし、増加額は自治体の給料表や現在の級・号給、手当の有無によって異なるため、全国共通ではありません。
正確な金額を知りたい場合は、勤務先の自治体が公開する消防職給料表や給与条例を確認することが大切です。収入面だけでなく、昇任後の役割や責任も踏まえて、将来の働き方を考えましょう。
出典
総務省消防庁 告示 消防吏員の階級の基準(昭和37年消防庁告示6)
総務省消防庁 消防職員の団結権のあり方に関する検討会 第2回(平成22年2月26日) 資料5 消防職員の部隊編成と階級について
総務省 地方公務員の給与の仕組み
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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