民間企業の平均年収は「478万円」と聞きました。年収「500万円」の私は平均を上回っていますが、“高収入”といえる水準なのでしょうか?

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民間企業の平均年収は「478万円」と聞きました。年収「500万円」の私は平均を上回っていますが、“高収入”といえる水準なのでしょうか?
民間企業の平均年収が478万円と聞くと、年収500万円の方は「自分は平均以上で、比較的もらっている方かもしれない」と思うでしょう。
 
単純に金額だけを比べれば平均年収以上に見えますが、性別や雇用形態によって給与水準は異なります。本記事では、年収500万円は本当に平均以上なのか、また平均年収を見る際の注意点について解説します。
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年収500万円は民間企業の平均年収より上?

国税庁が公表している「令和6年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は478万円でした。そのため、年収500万円は全体の平均より22万円高く、平均以上といえます。
 
ただし、性別によって平均給与には差があります。同調査によると、男性の平均給与は587万円、女性は333万円です。年収500万円の場合、男性では平均を下回る一方、女性では平均を上回ります。
 
また、雇用形態別では、正社員(正職員)の平均給与が545万円、正社員(正職員)以外は206万円です。正社員として年収500万円を得ている場合は、平均よりも低いことになります。
 
さらに、給与階級別の分布を確認すると、男性で最も多いのは「400万円超500万円以下」で全体の16.9%を占めています。女性では「200万円超300万円以下」が19.0%と最も多い結果でした。
 
このことから、年収500万円は給与所得者全体の平均より高いものの、男性に限ってみれば特別高い年収とはいえず、比較的一般的な給与水準であると考えられます。
 
自分の年収が高いか低いかを判断する際は平均年収だけを見るのではなく、性別や雇用形態などが自分と近い条件の給与水準と比較することが大切です。
 

平均年収だけで判断すると実態とズレる理由

平均年収は給与水準を把握する際の目安になりますが、「多くの人が実際にもらっている年収」を表しているわけではありません。平均値は、一部の極端に高い年収によって押し上げられることがあるためです。
 
例えば、5人の年収が300万円、350万円、400万円、450万円、1000万円だった場合、平均年収は500万円になります。しかし、5人のうち4人は500万円未満です。このように、一部に高所得者がいると、平均値は実際の給与分布より高くなります。
 
そこで、平均値とあわせて確認したいのが中央値です。中央値とは、すべての数値を小さい順に並べたとき、中央に位置する値を指します。先ほどの例では、真ん中に位置する400万円が中央値です。
 
中央値は、一部に年収が極端に高い人や低い人がいた場合であっても影響を受けにくいため、平均値よりも一般的な給与水準をイメージしやすいでしょう。
 
自分の年収が高いか低いかを判断する際は、平均年収だけでなく、中央値や給与の分布などもあわせて確認することで、全体の中でどのあたりに位置しているのか、より実態に近い形で把握できます。
 

年収500万円が平均以上かは条件によって変わる

国税庁の調査では、民間企業で働く給与所得者の平均給与は478万円のため、年収500万円は全体平均を22万円上回っていますが、性別や雇用形態によって給与水準には差があります。
 
また、平均値は一部の高所得者によって押し上げられることがあるため、平均年収だけで自分の収入が高いか低いかを判断することは避けた方がよいでしょう。
 
年収500万円の位置づけを知りたい場合は、平均年収だけでなく、性別や雇用形態ごとの給与水準、中央値や給与分布なども確認することが大切です。自分と近い条件で比較することで、より実態に近い給与水準を把握できます。
 

出典

国税庁 令和6年分民間給与実態統計調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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