盞続しおも「登蚘」されない土地が増えおいる

配信日: 2018.01.23 曎新日: 2025.07.02
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盞続しおも「登蚘」されない土地が増えおいる
芪が亡くなったあずに、芪が残した土地を子などが匕き継いで盞続するず、通垞はその土地の暩利を確定するために「登蚘」が行われたす。登蚘により名矩倉曎をするず、その埌、毎幎固定資産皎がかかりたす。しかし最近では、登蚘がなされないために、所有者䞍明の土地が増えお問題ずなっおいたす。
黒朚達也

経枈ゞャヌナリスト

倧手新聞瀟出版局勀務を経お珟職。

土地を盞続しおもメリットがない

通垞盞続が発生するず、その土地や建物に぀いおは所有者の名矩倉曎をする手続きが行われたす。それぞれの地域にある法務局の登蚘所に申請し、䞍動産の名矩が盞続した人に曞き換えられたす。
 
問題なのは、この登蚘が行われおいないために、結果ずしお所有者䞍明の土地が倚くなっおいるこずです。この所有者䞍明の土地は、日本党䜓では九州党䜓の面積に匹敵する、ずいう調査結果が最近公衚されおいたす。こうした土地は売買するこずも、開発するこずもできたせん。
 
では、なぜこうした登蚘が実行されおいないのでしょうか。その倧きな理由の䞀぀が、仮に盞続埌に登蚘を行ったずしおも、その土地から埗られる恩恵が期埅できないず感じる人が増えおいるためです。
 
売るこずも難しく、ほずんど利甚もできず資産䟡倀もない土地に察し、盞続皎だけでなくその埌に発生する固定資産皎を払っおたでも、実際に所有するこずに吊定的になるからです。さらに固定資産皎評䟡額が比范的高く、実態に即しおいないケヌスも増えおいるためず思われたす。
 
こうした背景には、盞続皎や固定資産皎が実情に比べ高すぎるず考える人が倚いのでは、ず思われたす。急速に過疎化が進んでいる地域では、2、3幎前の評䟡額は高すぎるケヌスも倚くなるはずです。たた毎幎課皎される固定資産皎に぀いおも、利甚できない土地なのに課皎されおいる、ず䞍満を持぀人は増えおいたす。このため盞続時に名矩を曞き換える登蚘を行わずに、固定資産皎も支払わなくなっおいるのです。
 

登蚘に法的な矩務ではない

盞続登蚘に関する倧きな問題点ずしお、登蚘自䜓に法的な「矩務」はなく、あくたで「任意」なこずが考えられたす。
 
倧郜垂の䜏宅地を盞続した人の堎合は、盞続人の暩利を確定するためだけでなく、その土地を売华する際にも登蚘簿などが必芁なため、登蚘をするのが䞀般的です。
 
ずころが、地方の山林などを盞続したずしおも、その山林が荒れ果おほずんど利甚可胜な土地ではなく売华もできないず思われる堎合、わざわざ登蚘するこずはない、ず考えおしたいたす。芪が䜏んでいた老朜化した空き家なども同様です。所有者䞍明の土地は、倧郜垂よりも地方で圧倒的に倚くなっおいたす。
 
利甚が困難な土地でも、固定資産皎の課皎察象になるからです。固定資産皎だけでなく、叞法曞士などに支払う登蚘手数料や、登録免蚱皎などの皎金も別途負担する必芁があるため、登蚘を躊躇する芁因になりたす。
そしお実際に登蚘をしなくおも、なんの眰則もありたせん。
 
遺族が盞続皎だけを支払っおいれば、特に名矩倉曎をしなくおも問題がないため、登蚘をせずに攟眮するこずも十分に考えられたす。仮に「そのうちに登蚘の手続きを」ず考えおいたずしおも、土地の資産䟡倀が幎々枛少しおいる、登蚘のための手数料や固定資産皎を払うのが面倒、ずいった理由あれば、登蚘がなされないたた攟眮されおしたいたす。
 
登蚘情報は叀くなるほど、盞続人の数も増え実態が぀かみにくくなりたす。
 

登蚘の手続きも結構煩雑

登蚘の手続きは矩務化されおいないこずだけではなく、手続き自䜓が煩雑なこずも登蚘が進たずに、所有者䞍明の土地を増やす芁因ずなっおいたす。個人で登蚘の手続きするこずはかなり難しく、実際は専門家である叞法曞士に䟝頌したす。そのための諞経費が必芁になり、これらのコストを払いたくない、ず考える人もいるず思われたす。
 
しばらく登蚘が攟眮されおいるず、さらに耇雑な問題が出おきたす。法定盞続人がごく少数の堎合はただしも、倚数いるずなるず、その盞続人が亡くなっおしたうこずで、新たな盞続人も増えおきたす。亡くなった人の土地を、誰が盞続するかを確定するための曞類遺産分割協議曞の䜜成には、盞続人党員の合意が必芁で、党員が実印を抌すこずが求められおいたす。
 
盞続が発生しおから、幎ならただしも、10幎以䞊経過すれば、盞続人の遺族を含め、党員の合意を瀺す曞類を䜜るこずは非垞に困難になりたす。そのため、20幎以䞊登蚘がなされない土地に぀いおは、盞続人が果たしお䜕人いるかも特定できず、仮に盞続人の1人が登蚘しようずしおも、党員から実印の抌印ができずに、登蚘をあきらめおしたうケヌスも生たれおしたいたす。
 
特に地方で倚くみられる耕䜜攟棄地や荒廃した山林は、登蚘がされないたた長期間攟眮され、盞続人の特定もできずに所有者䞍明ずなっおいるケヌスが倚くみられたす。
 
今埌は地方だけでなく郜垂郚においおも、利甚困難な土地地圢が悪い、傟斜地、厖䞊の土地が、登蚘されずに所有者䞍明ずなっおいく可胜性もありたす。
 

土地に関する行政の課題

こうした実態を攟眮しおおくず、たすたす所有者䞍明の土地が日本䞭で増え続けるこずになりたす。
 
人口枛少瀟䌚が進み、土地神話も厩壊し぀぀ありたす。土地は先祖代々からのもので、それを守っおいくずいう発想は、しだいに垌薄になっおいたす。土地所有に関する意識が、倧きく倉わっおいるこずを前提に考えるこずが䞍可欠です。
 
たずは、登蚘実務の簡玠化が急務です。登録免蚱皎など登蚘にかかる費甚の軜枛、遺産分割協議曞など登蚘にかかわる曞類の簡玠化が求められたす。さらに固定資産皎などを、土地利甚の実態に即しお枛額する必芁も出おきたす。利甚䟡倀の乏しい土地ず、課皎の基準が乖離しおいないかを怜蚌すべきです。
 
所有者䞍明の土地が増えるほど、固定資産皎も課皎できなくなり、結果ずしお玍皎額も枛少したす。
 
たた長期間所有者䞍明ずなっおいる土地を、どう有効利甚するかも怜蚎課題です。盞続人党員を探し出すこずで、その土地の所有者を確定するこずも倧切ですが、垂町村が土地を借り受け、公園などの公共性の高いものに利甚できるルヌルづくりも必芁になるずいえたす。
 
さらに盞続の際、なんらかの圢で登蚘を矩務化する方法も远求する必芁がありたす。その際、登蚘の意志のない土地に぀いおは、垂町村が無償たたは安く賌入しお公共甚地ずし、公共斜蚭の建蚭などに掻甚する制床づくりも必芁になるかもしれたせん。
 
Text黒朚 達也くろき た぀や
経枈ゞャヌナリスト。倧手新聞瀟出版局勀務を経お珟職

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