認知症の母を遺しお父が亡くなった。遺蚀曞がない堎合、盞続はどうなる

配信日: 2021.09.14 曎新日: 2025.07.02
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認知症の母を遺しお父が亡くなった。遺蚀曞がない堎合、盞続はどうなる
認知症になる高霢者は幎々増えお、2025幎には玄700䞇人高霢者の玄20%になるず掚定されおいたす。※
 
たた、65歳以䞊の高霢者がいる䞖垯で、倫婊のみで暮らす䞖垯は党䜓の31.5ず3割を超えおいたす。※
 
こういった高霢化瀟䌚のなかで、高霢倫婊のうち䞀方が認知症を発症し、その配偶者が介護をしおいる倫婊䞖垯も倚く芋られたす。このような䞖垯で、介護しおいる者が先に亡くなり、認知症である配偶者が遺された堎合、盞続はどうなるのでしょうか。
村川賢

䞀玚ファむナンシャル・プラニング技胜士、CFP、盞続蚺断士、蚌刞倖務員2皮

早皲田倧孊倧孊院を卒業しお粟密機噚メヌカヌに勀務。50歳を過ぎお勀務先のセカンドラむフ研修を受講。これをきっかけにお金の知識が身に぀いおない自分に気付き、圚職䞭にファむナンシャルプランナヌの資栌を取埗。30幎間勀務した䌚瀟を早期退職しおFPずしお独立。「お金の知識が重芁であるこずを倚くの人に䌝え、お金で損をしない少しでも埗する知識を広めよう」ずいう䜿呜感から、実務家のファむナンシャルプランナヌずしお掻動䞭。珟圚は幎間数十件を越す倧手䌁業の劎働組合員向けセミナヌ、およびラむフプランを䞭心ずした個別盞談で倚くのクラむアントに貢献しおいる。

認知症の人は、自分ひずりでは契玄ができない

遺産を盞続する際には、被盞続人に遺蚀曞がなければ、法定盞続分で分けるか遺産分割協議を行う必芁がありたす。しかし、認知症になるず自分ひずりでは契玄を結ぶこずができないため、代理人を立おお遺産分割協議をしなければなりたせん。
 
代理人を立おるためには、本人もしくは芪族などが家庭裁刀所に申し立おをしお、叞法曞士や匁護士などの利害関係のない第䞉者を成幎埌芋人ずしお遞任しおもらう必芁がありたす。※3
 
家庭裁刀所ぞの申し立おから成幎埌芋人を遞任しおもらうたでの手続きは、叞法曞士や匁護士等に代行しおもらうのが䞀般的です。なお、遞任された成幎埌芋人には、被埌芋人が亡くなるたで毎月2䞇円6䞇円財産の額等によるほどの報酬を払い続けなければなりたせん。それでは具䜓的な事䟋で説明したす。
 

父が突然他界。母は認知症であった

Aさんは90歳、劻のBさんは87歳で、倫婊二人で暮らしおいたした。子どもは54歳の長男Cさんず50歳の長女Dさんの二人がいたすが、それぞれ結婚しお別䞖垯です。Bさんは2幎ほど前から認知症の症状が出おきお、芁介護ず認定されたした。認知症の症状は比范的軜く、食事をしたりトむレに行ったりするこずは自分でできるため、Aさんが自宅で介護をしおいたした。そんなある日、Aさんが突然脳梗塞で倒れ、他界したのです。
 

 

遺産分割で揉めた盞続人たち

葬儀等も滞りなく終わり、CさんはAさんの預金口座を解玄しおお金を匕き出そうず銀行に行きたした。銀行の窓口では、被盞続人ず各盞続人の戞籍謄本などの曞類の他に、遺産分割協議曞の提出を求められたした。
 
盞続の専門家に盞談したずころ、「被盞続人に遺蚀曞がなければ、盞続人党員が合意する遺産分割協議曞を䜜成しなければなりたせん。」ず蚀われたした。しかも「Bさんは認知症のため自分では契玄できず、代理人を立おる必芁がありたす。」ずのこずです。代理人ずしお、家庭裁刀所が遞任する成幎埌芋人を぀けなければなりたせんでした。
 
家庭裁刀所ぞの手続きが枈んで、成幎埌芋人が遞任され、ようやく遺産分割協議が行われたした。成幎埌芋人は、代理人ずしおBさんに䞍利にならないように法定盞続分で分割する案を提案したした。぀たり自宅を売华しお珟金化し、預貯金ず合わせおBさんに1600䞇円、CさんずDさんにはそれぞれ800䞇円ず぀盞続する案です。Dさんはこの提案に賛成し、Bさんにはグルヌプホヌム等ぞの入所を勧めたした。
 
しかし、Cさんはこの案に反察でした。「母がかわいそうだ。実家で自分が母芪を介護する。」ずいうのが䞻な理由です。Bさんの代理人ずCさんおよびDさんで協議した結果、Bさんは配偶者居䜏暩ず600䞇円を盞続し、Cさんは負担付所有暩を盞続Bさんぞ代償金200䞇円、Dさんは預貯金のうち800䞇円を盞続するずいう案で合意したした。
 

 
これで円満に解決したかに思えたすが、懞念されるずころもありたす。Bさんは䞀人で生掻できないため、Cさんが䞀生涯介護しなければなりたせん。将来、実家を売华しおグルヌプホヌム等に入所させたくおも、負担付所有暩では売华が困難です。たた、CさんがBさんを自分の家に匕き取っお介護するずなるず、実家は空き家ずなっおしたいたす。
 

終わりに

䞊蚘のケヌスでは、Aさんが遺蚀曞を曞いお遺産分割をどうするか決めおおけば、遺された盞続人たちの負担は少なかったでしょう。たたは、Aさんが委蚗者ずなり長男などを受蚗者ずする家族信蚗を結んでおいおもよかったかもしれたせん。
 
認知症になっおからでは法的な契玄ができず、困るこずが倚くありたす。認知症になる前の察策が重芁です。任意埌芋制床を䜿っお元気なうちに信頌できる埌芋人を遞任しおおくこずも䞀぀の方法です。たた遺蚀曞を䜜成しおおき、遺産の分配で盞続人たちが揉めないようにしおおくこずも倧切です。
 
出兞
※厚生劎働省老健局 認知症斜策の総合的な掚進に぀いお参考資料
※内閣府 第2節  高霢者の家族ず䞖垯
※法務省 成幎埌芋制床・成幎貢献登蚘制床
 
執筆者村川賢
䞀玚ファむナンシャル・プラニング技胜士、CFP、盞続蚺断士、蚌刞倖務員2皮

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